機龍警察 白骨街道 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 491
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152100450

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第6弾。
    国際指名手配犯を引き取りにミャンマー奥地に向かった突入班の3人に、次々と罠が襲いかかる。一方沖津部長は捜査二課と協力して事案の背後を探るが‥
    最初のうちは機龍が出てこないと思っていたが、ちゃんと登場。ミャンマー奥地でのサバイバルや戦闘と、日本での経済事案捜査が交互に進んでいく。
    もやもやした読後感だが、新キャラも登場したしシリーズの今後に期待。

  • 歴史モノなど寄り道続いていたが、ようやく戻ってきてくれた。しかも、ミッションインポッシブル並みにパワーアップして!ワクワク、ドキドキが止まらない。今の政権なら、物語でなく現実にあり得そうと思われるのが怖い…謎深まり、続きが楽しみ。「すでに建前すら失われ、モラルもポリシーも欠如した、エゴイズムを声高に主張して恥じない時代の流れに」「何者も時代には逆らえない。しかし、この流れの行き着く先には破局しかない。私はこの流れを少しでも食い止めたい」

  • シリーズ最新作。待望していたので即購入、一気読み。
    やっぱり面白かった。作者のこのシリーズはページを捲るワクワク感がある。ストリーの伏線が様々、状況が二転三転するところも変わらず。
    作者の著書は何冊も読んでいるが最近の新刊は残念が続き全く読まなくなった。このシリーズがトラウマにでもなっているかのように。テーマ設定、ストーリーが別人が書いたものかと思ってしまう。
    キャラが立ったお馴染みの登場人物とその中から毎回主役が変わるのもこのシリーズが面白い要素になっている。今回の主役は姿と城木。
    なんとなくだが、著者の他の著書と同様な匂い感じたのが少し残念。例えばいつからこのシリーズは大河小説になったの?とか。ミャンマーが舞台でロヒンギャ問題を背景としているところまでは理解できるが、何故インパール作戦に何故引っ掛けるのか。
    次刊が待ち遠しいが、ちょっと心配。

  • 国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった。

    4年ぶりのシリーズ第6作。雑誌連載時は未読。ミャンマーでの激闘だけでもお腹いっぱいなのに、国内の経済事案も読ませる。

  • 圧倒的にリアルな国際紛争(ミャンマー)と日本国内に蠢く白い闇の中、警視庁特捜部メンバー各々がその置かれた位置でフル稼働する。
    各地に展開する物語は、それぞれに複雑で手抜きはなく、かつ、すべてのプロットが織り込まれていって、全体の物語を前に進める。
    かなり面白いが、本書を読む前に、既出のシリーズを全部読んでおいた方が良い。

  • これだから、このシリーズは見逃せない。
    動く「動」と動かぬ「動」。後半はそれが同じ章の中に交互に繰り返される。片方だけをまとめて先読みしたい気持ちを抑え、交互に読み続ける事の苛立たしさと読了後の満足感…。
    姿さん。2.3作後でいいから、戻ってきて欲しい。

  • 久々の機龍警察シリーズ。もう第6弾なのか!
    今回は主人公たち3人はワンオフ機の龍機兵には乗らず、量産タイプの機甲装兵で戦う。舞台はミャンマー内の未開の地。ゲリラ暗躍、麻薬密売。ボトムズクメン篇リスペクトな感じ。

    その一方で、沖津部長らは国内の政治経済癒着腐敗に切り込む。ミャンマー軍事提供や再開発をトンネルにした莫大な金額の収賄事件を捜査していくうちにまた少し見えてくる敵の姿、その一端がまさかここにつながってくるとは!な展開。

    敵味方ともに新キャラや新しいスキルもお目見えして、いよいよ物語も中盤かなぁという感じ。早く続きが読みたいが、この質と量では大量生産ともいかないだろうから、首を長くして続編を待つことにしよう。

  • あー現実の世界とリンクして、、、。
    まだまだ機龍警察続きそう

  • 今回は突入班の三人がミャンマーへ乗り込む。ミャンマーでは、ロヒンギャなどの少数民族、民族浄化、国軍によるクーデターなど、史実を織り交ぜながら機甲兵装が大暴れする。今回も冒険活劇と警察の権力抗争が見事に描かれ、警察の闇はますます深まる。

  • 龍機兵3機とも埃被ってないですかね。
    鈴石主任がいるからメンテナンスは大丈夫ですかね。

    この作品ってシリーズが進むにつれて近未来の話から現代の2021年を時系列で追い抜いてるのか、パラレルな世界観になってきているのかな。

    今までの細かいあらすじがシリーズ6作目となると自分が忘れているのが残念。読み返すにも膨大過ぎてちょっと難しい。

    今回、姿、ユーリ、ライザの3人の連携した活躍が読めて興奮。
    謎が明らかになるにつれて場面の転換が早く、読むスピードが上がる。

    姿警部の軽口が作品を丸くしてくれているが、彼だけは行き残っていて欲しい気がする。殉職とか契約満了とかチラついてちょっと不安。

    <敵>と思われる人物も少し見えてきて、内容忘れる前に次回作を希望です。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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