アポカリプス・ベイビー

  • 早川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152100559

作品紹介・あらすじ

行方不明の15歳の少女を追う女性バディ。一人は冴えない調査員、一人は凄腕だが曰く付き。二人の聞き込みで、少女の孤独が浮かび上がる。やがて彼女は衝撃の決断をくだすが――。『キングコング・セオリー』著者による長篇小説。ルノードー賞受賞、20万部突破

感想・レビュー・書評

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  • ヴィルジニー・デパントが語る 然るべき女性の視点
    https://www.vice.com/ja/article/j5axx3/broadly-virginie-despentes

    『キングコング・セオリー』のヴィルジニー・デパントが贈る長篇小説。『アポカリプス・ベイビー』10月刊行|Hayakawa Books & Magazines(β)
    https://www.hayakawabooks.com/n/nae494b053eb6

    ヴィルジニー・デパント『アポカリプス・ベイビー』の訳者齋藤可津子さんによる訳者あとがきを特別公開!|Hayakawa Books & Magazines(β)
    https://www.hayakawabooks.com/n/naecefd896cd5

    アポカリプス・ベイビー | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000014939

  • 女子高生の失踪事件から、最後、こう繋がるとは…。彼女の人生、どこからやり直せば良かったのか。
    可哀想とか、孤独とかで簡単に片付けられないが、日常が自分のまわりとは掛けはなれすぎていて、読みながらついていけない感じもあった。
    ドラッグ、セックス、DV、ネグレクト、LGBT、宗教、民族…思い付く限りのあらゆる問題がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、どこから手を付けて良いのか分からなくなるところもあり。もう少しシンプルな方が、彼女の孤独が伝わったのでは、と思う。

  • 途中でやめられない面白さで、つい徹夜してしまった。これから読む人は外が明るいうちから始めるのをお勧めします。

    そして読み終わった後は失踪した女の子の心の寂しさがたまらなくてざわざわしてしまった。誰にも愛されていなくても、幸せな気持ちになれるときがあるなんて、高校生にはわからない。子どもは社会全体で守らないといけない理由には、そういうこともあるんじゃないかと思った。

    ハイエナの造形は強烈で目が離せないのだが、「事件」が終わると初めからいなかったみたいに視界から去ってしまう、それもざわざわ感に拍車をかけた。世界は最悪なのだけれども最悪同士で鼻をつまんで生きていくしかない、という気持ち。多くの最悪は別に邪悪ではないので...

  • 手にとって「う、前回読んで苦手だった人だ」と思った作者で、前作よりは読みやすかった。粗筋は15歳の少女の失踪を巡り、家族、仕事として捜索に関わる探偵たちの一人一人が抱える闇を全世界に向けて披露しますぜ、って感じですか。多分作家自身もいいとこの育ちで、一般人よりもより色濃く、偽善者による偽善発言を浴びて生きてきたんだろうとは思うけども。なーんだか、乱暴なんだよね。やっぱ背景(ここではヨーロッパの情勢)がよくわからない人に対しても、伝えたい物が生きるような、いわゆる周りの編集者の動きが重要なんではなかろうかな。

  • 女性ものだけどぶっ飛んでたわ

  • 読みやすくて面白いんだけど、読後感が…
    図書館本。

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著者プロフィール

1969年、フランス・ナンシー生まれ。現代フランスを代表する女性作家。小説、エッセイの執筆や映画製作、翻訳、歌手活動など多方面で活躍する。パンクロックのライブに通い10代を過ごす。15歳の時に精神病院に入院。1994年に『バカなヤツらは皆殺し』(原書房 刊)で作家デビュー。本書『キングコング・セオリー』でラムダ文学賞(LGBTを扱った優れた文学作品に与えられる賞)、『ヴェルノン・クロニクル』(早川書房)でアナイス・ニン賞など、これまでに10あまりの文学賞を受賞。俗語を多用した口語に近い文体で、社会から排除された人々や、現代に生きる女性たちの姿を描く。シャルリー・エブド襲撃事件や性的暴行で有罪となったロマン・ポランスキーのセザール賞受賞、BLM運動にいち早く反応し、メディアに寄稿文を投稿するなど、現実社会に向けて常に発信を続ける作家でもある。35歳の時に女性に恋をしたことをきっかけに、レズビアンになったことを公表している。

「2020年 『キングコング・セオリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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