ロックイン-統合捜査- (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房
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本棚登録 : 92
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350250
#SF

作品紹介・あらすじ

パンデミックの後遺症で、意識はあるのに体を動かせない人々が急増した世界。その一人シェインは、ロボットの体を遠隔操作する捜査官となるが……アメリカSF界屈指の人気作家が描く衝撃の未来

感想・レビュー・書評

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  • パンデミックが漸く終息した後に発生する社会混乱の最中、事件解決に向け奮闘するFBI捜査官バディものであるが、近未来の医療科学やアンドロイドのネタを盛り込みつつ、政治・経済・社会がどう動くのかシュミレートしながら物語全体をひとつに組み上げたSFミステリであり、ファンの期待を裏切らない出来映えである。

  • ロボットや能力者に実際に誰が乗っていたのか、そこを見つけるのがこの話の面白さです。だんだん混乱してわけが分からなくなってくるのですが、途中で主人公が情報整理をしてくれるたので助かりました。

  • これは面白かった!何ていうか、いちいち設定が良くできていて、この世界にドップリ浸れました。やるなぁ、スコルジー。

  • 【由来】
    ・確か早川書房のfacebook

    【要約】


    【ノート】
    ・洒脱な都会派の装いの近未来SF。スコルジー、初体験。ドローンランドとのシンクロ率高し。同じ世界の話と言われても通じそうな匂い感。

    ・総じてイマイチ。いや、楽しくは読ませて もらったけど、例えばハイペリオンの時のような圧倒的な読後感ではないという。

  • SF。ミステリ。サスペンス。
    パンデミック&ロボット&ニューラルネットワーク&殺人事件。
    主人公は新米FBI捜査官シェイン。
    まず、疫病蔓延後の世界観が、なかなかリアルで良い。
    SF設定が、ミステリのフーダニット・ハウダニットと繋がっていて、なかなかの完成度なのでは?
    シェインと相棒のヴァン、二人の会話が意外とコミカルで、読みづらさを感じないのも好印象。
    著者の作品は初めて読んだが、他の作品も読みたいと思う、非常に満足できる作品でした。

  • スコルジーが、また新しい世界を作った。新種の疫病により、四肢麻痺状態に陥ったヘイデンと呼ばれる人たち。科学技術の進歩により、機械の身体をリモートコントロールして、他の人に交じって行動することができるようになった。主人公は自身もヘイデンであり、FBIの新任捜査官として、ヘイデンが関与している事件解決にあたる。いかにも映画になりそうな設定。主人公も、周囲の人たちも魅力的で、ミステリとしてもしっかり構成されている。ヘイデンを取り巻く政治的な状況は、現在、私たちが抱えているいくつもの問題と呼応していて、その意味でも面白い。続編の予定があるそうなので、この世界をまだ楽しめるらしいのも嬉しい。

  • SF警察小説! 良き!!

  • ユーモアが本当に好き。キャラクターの会話とか面白すぎて…。お話も面白かった。身体がなくても障害じゃないし、むしろ肉体がないぶん自由。

  • ロックインの状態を引き起こす病が大流行した世界。その患者たちはネットワークでロボットを操って人間社会へ参加すると同時に、独自のネット社会も持つようになっている。物語は大富豪の息子であり患者でもあるシェインがFBI捜査官となって活躍する話。起きる事件はある人物の倫理を無視した欲望が発端となるが、ある意味動機は単純と言える。面白いと思ったのは、患者が必ずしも元の身体に戻りたいと思っているわけではないこと。ネイティブアメリカンの社会が事件と深く関わってくるが、彼らと患者の社会に共通しているのが、アメリカ人の大多数が所属している文化に同化することを望んでいないということ。こういう視点で描かれる社会の話をもっと読んでみたい。続編はないのかなあ。

  • キャラが好めない、元々なのか訳のせいかは不明

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