パン屋再襲撃

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163089300

感想・レビュー・書評

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  • 1985年と86年の短編集。村上春樹らしさが満載。平凡な日常も、どこか気取った感じになるのがおもしろい。

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  • 僕が読んだ村上春樹氏の最初の本。
    高校時代(昭和60年代)に読んだ。
    僕は「ファミリー・アフェア」のセリフ回しでハルキの世界に嵌った。

  • 検索しても見つけられなかったため、こちらの本を代わりに登録。
    読んだのは、新潮社から出版された『パン屋を襲う』というタイトルの本。カット・メンシックさんのイラスト入り。
    「パン屋襲撃」と「パン屋再襲撃」の2作が、タイトルを変えて収録されていました。
    イラストは迫力があってよい。
    物語は奇妙な話だった。
    勝手な印象で、伊坂幸太郎さんが好きそう。

  • 初めての村上春樹の小説。
    ありえない設定なのになぜか話に入り込める不思議な感覚。惹き込まれる。

  • 6篇からなる短編集。
    『パン屋再襲撃』他、6篇の短編集。

    『象の肖像』と『ファミリー・アフェア』も面白い。

  • ③/78

  • レビュー読んでみるとあまりお好きじゃない人もいるようで。

    しかしまぁ、「食べたいときは食べるし、食べたくないときは食べない。これは僕の胃であってお前の胃じゃない。」ということですかね。

    村上春樹作品のの登場人物、特に主人公に魅力を感じるのは、「平凡」な人物だからじゃないかな。平凡すぎて、ここまで平凡な人はいないだろ、というくらい平凡だから良いんじゃなかな。
    その平凡な、平凡すぎる主人公が「良い面だけを見て、良いことだけを考えるようにするんだ。そうすれば何も怖くない。悪いことが起きたらその時点で考えるようにするんだ。」と語るからこそ、救いを感じるんじゃないかな。

  • 村上春樹の短編集の中でもかなり完成度が高い1冊。 表題作の「パン屋再襲撃」は非常に馬鹿馬鹿しくて素晴らしい。春樹氏の短編の中でもかなり上位。「象の消滅」も良作。「双子と沈んだ大陸」ではいつかの双子ちゃんと再会。懐かしくてうれしい気分になった。『ねじまき鳥クロニクル』の元になった、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」も収録。なんか既視感があったけどこれほぼ改稿なしで『ねじまき鳥~』の第一部第一章になってるのか。この短編をあの壮大な長編にまで膨らました村上春樹は本当に凄い。2010/029

  • 失われたものについて考える話が多かった。象の消滅はとくに、突然欠落したものと、それに関係なくまわっていく世界の二つの微妙なずれのようなものが不思議だった。その不思議な世界に身を投じたいと思いつつなかなかその勇気が出てこない。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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