- Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163165509
作品紹介・あらすじ
女は藪で蛇を踏んだ。踏まれた蛇は女になって、食事を作って待っていた…母性の眠りに魅かれつつも抵抗する若い女性の自立と孤独。第115回芥川賞受賞。
感想・レビュー・書評
-
現実なのか空想なのかわからない話。言葉選びはすごく美しいが、結論など考えてしまう私には少しストレスが大きく「消える」まで読んで挫折した。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかるような、わからんような。
-
-
mofuさん、こんにちは(^^♪
いつも素敵なレビューですね!
まさしく私もこの作品をかつて読んで、それ以降川上弘美さんのものは読んでい...mofuさん、こんにちは(^^♪
いつも素敵なレビューですね!
まさしく私もこの作品をかつて読んで、それ以降川上弘美さんのものは読んでいないのです。
なるほどー、読む人によって分かれるものだなあと、改めて思いました。
ところで、mofuさんは本を読むスピードがとても速いのですね。
レビューがどんどん載せられるので、のんびり屋の私はなかなか追いつけません。
それでポチも遅くなりますが、どうかご容赦くださいね。
2018/04/22 -
nejidonさん、いつもありがとうございます。
川上さんの、ちょっと不思議でふわふわした世界観が好きです。
読んでいてゾクゾクします(...nejidonさん、いつもありがとうございます。
川上さんの、ちょっと不思議でふわふわした世界観が好きです。
読んでいてゾクゾクします(*^^*)
でも確かに読む人を選びそうですね。
ハマる人はハマりそう。
本は色々なことの合間にちょこちょこ読んでいます。波に乗ると速いのかな?
nejidonさんの本選びやレビューも楽しみにしてます。
これからもよろしくお願いします(^∇^)2018/04/22
-
-
「うそばなし」を3篇おさめた短編集。
もともと筆者の文章は好きなのだが、これは少し読みづらかった。
馴染みのない言葉がたくさん出てくるせいだと思う。
しかし、自らが書く小説を「うそばなし」と呼び、そんな「うそ」の国で小さいころから遊んでいたと語る筆者のあとがきを読むと、この物語たちが得体の知れないものではなく、とても愛おしいもののように感じられるから不思議だ。
『惜夜記』の少女が美しく思えて、惹かれた。
<収録作品>
蛇を踏む/消える/惜夜記(あたらよき) -
図書室で『蛇にピアス』を借りたので蛇つながり。『先生のカバン』にはピンとこなかったけれど『これでよろしくて?』は永久保存版にするほど好みだった川上さん。一編の作品だと思って読んだら、三編の短編集でした。表題作はじっとり静かに怖いけど興味深い感じ、「消える」はうわわわわーっと思いつつもすごく面白かった。最後の夜についての話はなんとなくスーッと読めてしまったけどよくわからなかった。三編とも、うっすら怖い感じが共通していました。
-
独特の世界観があって、最後までしっくりと馴染む事が出来なかった。短編集だから読む事が出来たけど、違っていたら読むのを途中で辞めてしまったかもしれない。
タイトルになった「蛇を踏む」では蛇に憑りつかれた(?)女性の話が出てきます。「蛇の世界はあたたかいわよ」と誘う声にはぞっとする反面、ちょっとのほほんとした雰囲気もあってアンバランス。そこが良いのかもしれないけれど。
最後のあとがきで、これは「うそばなし」だと言っていたのが印象的だった。「うそばなし」の中で遊べたら素敵だよね。
でも私は遊びに没頭する事が出来なかった。
何やら楽しみを逃した気がする。 -
不思議な本を読んでしまいました。全ては虚。でも想像すると美しいようなおどろどろしいような。多分これは分からなくていいのでしょう。理解するのは不可能、考えすぎると眠れなくなってしまいそう。ただただこの作品の中にふわふわと浮いているのが上策、きっとうそうです。難しい言葉もありましたが、並ぶ日本語はとても美しく感じました。不思議な不思議な一冊でした。とりあえず蛇は踏まないように・・・。
-
公園で蛇を踏んだら、蛇が女の姿になって、自宅へ居座ってしまう「蛇を踏む」。主人公は大して動じることもなく、ちょっと困ったな、くらいにしか思っていない。日常と非日常が溶け合う世界観が好きだ。疲れてこわばった心をほぐしてくれる。一緒に収録されている「消える」と「惜夜記」も良かった。どの作品も書き出しの一文に吸引力がある。物語の世界へ引きずりこんでくれる。