池袋ウエストゲートパーク

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 174
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163179902

感想・レビュー・書評

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  • この作品が書かれたのがもう20年以上も前。
    それを感じさせない文章力というか…
    石田衣良さんのデビュー作ということで
    この頃はキレッキレですね。
    やっぱり面白すぎるよ…起承転結のはこれか…
    IWGPはアニメも舞台も大好きですが、
    原作に勝るものはなし。
    文才は変わらず、でもやっぱり時代は
    90年代だなぁと感じる設定。
    池袋にカラーギャングとかチーマーがいた時代。
    知らない時代をこうやって小説で知ることができるのが嬉しい
    色々長ったらしく書いていますが
    石田衣良さん最高‼︎‼︎‼︎ということを伝えたい…!
    IWGPの世界観が好き。
    展開の速さ、テンポ、そこに乗っかる話の面白さ!!!
    4作入ってましたが、オアシスの恋人がすき。
    若者たちがそれぞれの知識と技量で、
    悪を捕まえる手立てをする………
    こんなのワクワクするしかない。
    マコトのスマートさ、兄ちゃん感、頭の回転、
    他の作品包めても好きな主人公だなぁ。
    これはシリーズ読みするしかないですね。
    16巻…また楽しみが増えてしまったー!!

  • シリーズ第1作目。
    まず全ての文章がマコト目線で語られ、読みやすく鋭く親しみやすい表現で書かれている。しかも、登場人物がとても魅力的(池袋のトラブルシューターのマコト、Gボーイズのキングのタカシ、羽沢組の若頭のサル、等)。一番良かった話は「サンシャイン通り内戦」。タカシと京一の抗争と、マコトとジャーナリストのカナとの恋愛のかカッコ良さが印象に残っている。この件を経て、マコトは雑誌のコラムを書き始める。

  • 青春物語の要素と危険な要素を併せ持った作品。池袋を舞台にして、若者のリアルを描いていたが、きっとこんな直でぶつかり合う時代はとうの昔に終わってしまったのだろう。
    今の時代、ぶつかることをせず、どこか見えないところでそれが蔓延している。
    それもどうなのだろうか。

  • 友人から貸してもらって初めて読んだ石田衣良さんの作品。
    情景や登場人物が頭の中に鮮明に浮かび、読み終わった時の爽快感は13年経った今でも忘れられない。
    この一冊を手にしたことで、しばらく離れていた本との時間が戻るきっかけとなった。
    思い入れのある作品。

  • この小説で石田衣良さんという人を知り、以後大ファンに!
    初めてIWGPを読んでから10年以上たっているけれど、1巻を読んだあとの気持ちの高揚はなんとも言い表せない。。現代社会の明と暗の描写が何とも言えない!今は10巻で休刊しているけれど、早く復活してほしいな~^^

  • めちゃくちゃわくわくさせられた作品。ファンタジーを読んだときの興奮と同じものを味わった

  • 現代。推理っぽい。主人公は同じで、短編。
     痛い話が多いな。テレビドラマにもなったので、筋はみんな知っていると思う。
     池袋を根城に遊ぶ若者の話。
     人脈があって、少しだけ人より勘が鋭く、いろんな人から愛される性質の男。マコト。
     彼の一人称で、物語はつづられる。軽い語り口。

     人が死ぬ。犯人を捜す。
     人が消える。人を探す。
     人の命が危険にさらされている。その危機を取り除こうとする。
     池袋が流血の抗争を始める。それを終わらせようとする。
     マコトは動く。人に強制されてではなく、ストリートの声に突き動かされて。
     回を増すごとに、彼は友人を増やしていく。

     短編のせいもあるけれど、読みやすい。
     いい男がいっぱいいる。読んでいて楽しい。

  • ドラマの長瀬さんをイメージしてる方はあまりしっくりこないかと。私はやはり小説版マコトが好きです。頭の回転が早く喧嘩は嫌い、でもキメるときはやる。アイスクールなキングも良い。この小説は登場人物がみんな個性的かつ魅力的。サルがメインの外伝『ルージュノワール』もお勧め。

  • 池袋を舞台にした果物屋さんマコトの物語。引きこもりやギャング等時代時代にあった人物達がマコトに事件の解決を求めにやってきます。池袋の街を思い浮かべながら読むのが良い感じ。

  • 就活中に、ネカフェ難民味わい…
    足を伸ばして眠りたいと願った日々

    格差社会から生じた急斜面が崩壊しはじめた今、遠い世界ではなくすぐ目の前で起きるリアルストーリーを体感できるフィクション!

    “セツなく落ちつつもハッピーエンドに駆け抜ける疾走感、爽快也”

    (鹿児島大学 学部生)

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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