- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163192109
感想・レビュー・書評
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H29/9/20
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相変わらずぶっとんでいた池上永一。楽しかった。彼の書く変人・変態は個性が強過ぎて、インパクトが……。
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いろいろと……思うところたくさんある本でした。<br>
なんといいますか……池上永一が何の制限もなく天衣無縫に書きなぐるとこういうものができるのか、というのと、<br>
又別な部分では、土地の精霊の語り部として「パガージマヌパナス」や「風車祭」を書いてきた池上永一も、ずいぶんと「スレ」て、「小説家」っぽい文章を書くようになったんだなあ、とか……まあ、いろいろ。<br><br>
この話ってもっと長く、丁寧に書き込んだ方が読みやすかったんじゃないかなあ、と正直思う。<br>
ノベルズみたく、シリーズにして十巻完結。とかしてくれたらよかったような……。<br>
ともかくとばしすぎ。<br>
はしょりすぎ。<br>
イメージがあっちへかっとび、こっちへかっとび。<br>
これを小説でやられるときついわけね。の見本だった。<br>
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特にラスト。<br>
小説では決まらないラストだなあ、と思った。<br>
何コレ。<br>
と思った後で、二、三拍置いて<br>
「レキオス」のすべての物語をジャッキー・チェンが出てくるような少し前の香港アクション映画に置き換えてみたらすこしわかった。<br>
これって中国義侠アクションもの映画にでもしたら面白いかもね。<br>
でも小説としてはあのラストはイミフメイだと思う。<br>
(2004年6月中ごろ)