陰陽師 鳳凰ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163193205

作品紹介・あらすじ

幽鬼、怨霊は人の心の中にいる…。平安京の暗闇に蠢く魑魅魍魎に、若き陰陽師・安倍晴明と朋友の源博雅が敢然と立ち向かう。

感想・レビュー・書評

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  • 明けましておめでとうございます!
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    「陰陽師」シリーズ第4弾。毎回源博雅と安倍晴明の軽妙なやり取りが楽しい作品です。
    あとがきに著者の夢枕獏さんがこの作品を「親しい知人に会いに行く」ようだと評されていますが、まさにその通り。
    何故かほっこりする読後感なんです。オススメです♪

    • 土瓶さん
      おめでとうございますm(__)m
      このシリーズ。好きなんですけどどこまで読んだのか忘れてしまって。
      そのうちに最初から読み返そうかなーと...
      おめでとうございますm(__)m
      このシリーズ。好きなんですけどどこまで読んだのか忘れてしまって。
      そのうちに最初から読み返そうかなーと企んどります^^
      2024/01/06
    • hibuさん
      土瓶さん
      明けましておめでとうございます!
      きっと師匠なら最初から読んでもすぐ読み終えますよ!
      サクサク読めるし、二度目でも楽しめそうです♪
      土瓶さん
      明けましておめでとうございます!
      きっと師匠なら最初から読んでもすぐ読み終えますよ!
      サクサク読めるし、二度目でも楽しめそうです♪
      2024/01/06
  • 今週はバタバタして時間が取れないので
    短編小説を読みたいと思って手に取りました
    軽いやり取りが短い時間の中でも本の世界観に
    入りやすく気楽に読めました
    また、他の話も借りたいと思います

  •  改行の多い文章から、王朝の駘蕩たる気分が伝わってくる。
     源博雅のワトソンぶりは相変わらず。博雅がいなければ晴明は拠り所を失うことだろう。
     「青鬼の背に乗りたる男の譚」は別なところで似た話を読んだ記憶がある。そちらには晴明は出ていなかった。

  • 晴明と博雅は相変わらず良いコンビ。「人の心が、神にしろ鬼にしろ、それをこの世に生じさせるのだ」

  • 失くしたと思っていた図書カードを発見したので、嬉しくなって久しぶりに図書館へ。

    陰陽師は毎回どれを読んでどれを読んでいないのか?を忘れてしまうのですが、今回も読み始めたら「これ知ってるな」という話がちらほら。
    次こそ忘れないように詳しく自分用にメモしておきます…。

    「泰山府君祭」
    戒律を破ってしまった僧侶に道満がつけこむ話。
    神様にも誕生日があるのですね~。

    「青鬼の背に乗りたる男の譚」
    自分の浮気が原因で離縁した男が元妻に恨まれる話。
    鬼となった妻の背に乗って自分を探す妻から隠れるよう清明が知恵を授ける。

    「月見草」
    詩のなぞなぞを解く清明。

    「漢神道士」
    お花見の話。
    人を身なりで判断してはいけないし、困っている人がいたらできる範囲で手を貸すのが望ましい。

    「手をひく人」
    人柱の話。
    たとえば船に女は乗せるなと昔は言ったようですが、人柱には女性が選ばれていたのですね。

    「髑髏譚」
    ただの甕に描かれていた絵が吹き込まれる懺悔により力を持ち、役を与えられなくなって自ら罪を探しはじめる話。
    とんだとばっちりを食う僧侶が不憫。
    清明が呪符で舌をつくってあげて、髑髏が喋る。

    「清明、道満と~」
    呪のかけあい。

  • 2016.2.7市立図書館
    シリーズ4作目
    ・泰山府君祭(道満がらみ)
    ・青鬼の背に乗りたる男の譚(おそろしくも哀し)
    ・月見草(風流)
    ・漢神道士
    ・手をひく人
    ・髑髏譚
    ・晴明、道満と覆物の中身を占うこと(コミック12巻〜13巻に関連)
    小説版は、事件や怪異があり、晴明と博雅が「ゆこう」「ゆこう」と意気投合してでかけてゆく、という構成が決まっていて楽に読める。ホームズ&ワトソンのようなすてきなコンビで、あやかしや鬼と対峙して軽やかに解決していく中にも人の業やしみじみとした哀しみが感じられる。
    蘆屋道満はコミック版ほどおそろしげでなく、晴明と対等の立場であるていど通じあっていて、腕比べをおもしろがっているという印象だけど、この先どう展開するのか…

  • この時代の女性は男性に捨てられるとすぐ鬼になっちゃう感じ。
    身分が高いとやることもなくて、そればっかり考えちゃうからなのかな…。

    今回も闇が深い平安の時代を楽しませてもらいました。
    だんだんこのあたりから安倍晴明さんが美男子(ってもうおじさんだけど…)キャラになってきてるね。

  • 【図書館本】シリーズ5作目。相変わらず晴明と博雅のテンポのいい会話が楽しい。二人の信頼関係あってこそだなぁ。そういった意味で『青鬼~』の話は印象的。陰陽師ものとしては『手をひく人』『~中身を占うこと』が好み。十二神将の名前が全く知らないものだったことに軽くショックを受けたwww

  • 印象深い話は「手を引く人」かなぁ。
    ドクロたんの話もそうだけど、過去の因習が現代人を脅かすってのは、時代の流れによる変革と今の人の都合で遺棄されるのだから、なんか切ないな、と。

  • 人間の浅ましさを改めて痛感させれるお話が多かった気がする。
    …いつものことか(笑)

    最後の道満との勝負の話がおもしろかった!

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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