葉桜の季節に君を想うということ (HONKAKU mystery masters)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2300
感想 : 493
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163217208

感想・レビュー・書評

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  • 人生2度目の拝読。
    1度目は10代。
    2度目が30代。
    1度読んではいるものの10数年の時を経ると、ほぼストーリーは忘れており、「70歳のじじばばがSEXする話し」のみしか覚えていなかった。
    2度目の今回、主人公が70歳ということを知った上での拝読だったので、どこか粗探ししながら読んでみた、
    多少愛子が亡くなった旦那のことを「おじいさん」と読んだり自分の義理の娘を「おかあさん」と読んだりと言ったところが違和感あったが、それ以外は特に違和感なかった。
    思いの外しっかりとミステリーの要素を含んでおり面白かった。

  • 何年も前、まだこの作品の文庫が出る前、面白いと聞いて初めて買った歌野作品。出だしがかなりお下品で、一回読むのをお休みしておりました(私も決して上品な方ではないのだけど)。でも読んでみればお下品なのは最初だけで、そのせいで主人公のイメージも悪かったけど、読み進めるうちに、おちゃめな憎めないやつだと判明。そして、最後はこう来たか~!!と。久々に読んだ叙述トリックでした。時々話しが昔に飛んだりするので「この話ここで必要?」とか思ったりしたけど後から考えると全て伏線を張っていたんですね。面白かったです。
    (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記録。)

  • 冒頭から様々なモノがほとばしるイケイケな文体だったので虚をつかれましたが、そこからもう既に作者の術中にハマっていたのか、と読み終わって気づく。数十年後、余生を意識し始めた辺りに読むと一味違った読後感になるに違いない。覚えておきたい。

  • ほんタメで紹介されていたため読破。読み終わるとタイトルの良さがすごい作品だと思った。ちょっと破廉恥な本格ミステリー。伏線回収も華麗でとても良い。人生の黄金時代と老いがテーマの作品。年配の方が読んでて感動するかもしれない。年老いてからの青春のようなものを感じた。正直暗いミステリーが好きなのだが気晴らしにはなる。心に残った言葉はない。

  • 高齢者の恋愛と性事情にまるで興味と理解がないので読後感があまりよくなかったのと、
    「60歳で高校に通ってるからって高校生とは言わねえよ!」って感想

    セックスのために体鍛えてる高齢者と
    大学受験控えてる高齢者と
    売春する高齢者という珍しい人が
    一箇所に集まるお話でした なんそれ

  • 完全に騙された、、自分の思い違いかと読み直してみて初めて気づく。こんな小説があるのか笑
    この本の一番面白いところは69歳の女性が売春婦をしてるところですね

  • 面白かった。最後の伏線回収は息もできないくらいあっと言う間だった。こういうミステリーがあるのか。まだ興奮が収まらない。

  • 終盤に感じた“何これ、どういうこと⁇”が徐々に理解していくと同時に凄いと思わせてくれました。
    …そちらに衝撃を受けたせいか、終盤にトラの熱弁が刺さらなかったので、時間をおいて最後の方は読み直したいと思います。

  • めっちゃ広尾の話だった
    2000年くらいの話にしてはおもしろい
    スマホが一切出てこない

  • 本格ミステリーマスターズ。
    よく分からないけど、ミステリーなんだろうな、という認識で読み始めました。
    前半は全くミステリー臭がしなくて、どんな風になるんだろう、、
    と読み進めました。

    途中から、「これはまさか何かしらあるな」となんとなく気付いて気を引き締めて読みましたが。

    まんまと騙されました。
    というより、そうならない人がいるなら見てみたいくらい、気持ちいいくらいに騙されました。

    えー、そういうことだったの?!と気付いた途端に、全てのことが少しザワザワっと感じて。

    当たり前だと感じてる思い込みって怖いですね。

    それにしても、真実を知ってから読み直すと、なんだかゾワゾワしてしまいます。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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