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- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163227405
感想・レビュー・書評
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富士山が共通項の短編をまとめた一冊。コンビニを舞台にした「青い峰」、中学卒業記念に樹海に行く男の子三人の冒険譚「樹海」、ゴミ屋敷の住人と市役所の環境課職員の関係を描く「ジャミラ」、女性向けツアーで富士登山に挑む看護婦の物語「ひかりの子」の4篇。
田口ランディは初めてだったが、違和感なく入りこんでするすると読める、好みの本だった。「青い峰」では、それぞれ傷を抱えながらコンビニで働く二人の気持ちの重なりかた、ズレかたにドキドキした。人間関係に臆病な岡野だが、その思想に好感。
「樹海」での知らないこと、分からないことに興味を持つ男の子たちの考え方には、そうそう、私にもそんな時期があった、と懐かしく思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉によって風景を見せる。音を聴かせる。
いやおうもなく、選択肢もなく、はっきりと。
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面白かった。
田口ランディにはまったきっかけ本。 -
短編小説。やはり田口さんの作品は人間っぽくない人間からとても人間臭さを感じます。
じわじわと生きる力を見せ付けられます。 -
富士山に感謝と祈りを捧げたくなります。