ためらいもイエス

著者 : 山崎マキコ

• 文藝春秋 (2004年4月21日発売)

作品紹介・あらすじ

仕事依存OL(28)がはじめて遭遇した"モテ期"。仕事だったら何でもやりますが、恋愛はちょっと(苦手)。-そんなヒロインの物語です。

感想・レビュー・書評

[ゆづきさんの感想 · 2018年10月13日]

彼氏いない歴二十八年の奈津美と仕事の付き合いや職場の友人、干渉する母親、一時二人暮らしになる軽度の鬱の妹等との日々。訪れ出す恋愛への及び腰さや、干物だったり飲み込まれたり止めの入らない自暴自棄等、現実味と非現実っぽさのバランスが独特。姫呼ばわりするお見合い相手には次第に慣れて丸め込まれてしまった。

[テルリーヌさんの感想 · 2013年9月19日]

ライトノベル的。
むかしでいうと源氏鶏太みたい。

[まことさんの感想 · 2013年2月16日]

面白かった〜！

幼少時に辛い経験をした子は
大人になっても辛い人生…みたいな話が多い中、
主人公がとにかく前進前進な子なので
元気が出ました。

過去に負けないで、自分の人生を掴み取る！
ステキです、姐さん！
後輩、青ちゃんナイスキャラ。

[すうこさんの感想 · 2013年1月19日]

主人公の変化とか成長とかをいっしょに感じていけるところが、とっても読み応えのある一冊。個人的には青ちゃんが大好き

[junnekoさんの感想 · 2012年8月11日]

もうすぐ29歳、バリバリのキャリアウーマン。
仕事は好きだし、昇進の打診もされてて順調と言えば順調。
でもどこか焦ってる。
仲良しの青ちゃんにだって言えない、処女だなんて…。

勢いでお見合いに行ってみた所からぐるんと人生が変わっていく。
今まで経験してかなかったことをやってみたら「面白いかも」って思えるようになったのが、凄く大きな出来事だと思う。
沢山葛藤して、耐えきれなくて酔っ払って暴言吐いちゃうとことか、共感出来た。

緊張しないで一緒に過ごせる相手が、何だかんだ一番居心地がよいのかも。

最後はちゃんと自分の行きたい道を見つけて、旅立つ。
ギンポ君と幸せになって欲しい。

[ししぼんさんの感想 · 2012年4月3日]

翻訳の仕事はバリバリうまく行ってる28歳OLのなつみ、後輩の青ちゃんも慕ってくれる、だけど実は処女で恋愛経験がまったくなかった。親にせっつかれて見合いしたギンポくんは会うと何故か安心し、だけど同じ会社の中野さんといるとドキドキする。遅れて到来したモテ期に慌てる、なんだかへんてこだけど最後にお姫様のような結末が。

最初はなつみと青ちゃんの二人のかけあいの江戸っ子言葉にちょっとひいたのだけど、読んでるうちにジタバタするなつみに共感し、ギンポくんにきゅんとし、しょうもない中野さんを守ってあげたくなる主人公に共感し...この小説が山崎マキコにはまるきっかけだった。あと、装丁が好み。

[kuma1979さんの感想 · 2011年5月7日]

漫画を読むようにスラスラ読めました。普通におもしろかった。

[ろこ。さんの感想 · 2011年3月2日]

おもしろかった。ギンポ君かっこいいよギンポ君。
でも主人公はギンポ君の良さに気づかず、中野さんに恋してると思ってるんだよね。困った時に頼ってるのも安心するのもギンポ君なのに。
外から客観的に見ればわかることも、自分だと感情の揺れでしかはかれないから恋って見誤るのかも。
でも最終的にはうまくいく感じでよかった。
それもこれも、主人公が仕事にも何にでも誠意をもって取り組んでるからだと思う。見ようによっては八方美人だけど、いろんな人と楽しく過ごしたいって欲求は悪くないし、遅くきた青春って感覚は、自分にもわかるなァ。だから読んでいて楽しかったっていうのは、主観的過ぎる感想だけど、、、感想だからいいか。笑

[kaka-aさんの感想 · 2011年1月17日]

図書館で借り手読んだのだが
なかなかに良くて
なかなかに手元にほしい感じがします
なかなかの胸きゅんです

[norakoさんの感想 · 2010年12月18日]

あまりに特定の女性作家ばかり続けて読んだので、本屋さんのポップにつられて買ってみた本。
最初は文体がちょっと恥ずかしかったけど、だんだんとリズミカルさだけ残すいい感じに。
私はわりとずっと主人公に共感できて、最後まで面白く読んだのだけれど、ラストが急におとぎ話で苦笑。母親との葛藤も、もっと描いてほしかったなぁ。
少しばかり残念感もあったけど、他の作品ももっと読んでみたいと思える本でした。