よろづ春夏冬中

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
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本棚登録 : 791
感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163234502

作品紹介・あらすじ

或るときは異界と交じり、或るときは時空を超え、妖しく煌く14の極上ストーリーを収めた玉手函。待望の最新短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 男性の同性愛的な要素が含まれている短編集。

    お話し自体まとまりがあって面白いのですが、この手の分野はちょっとひけてしまうタイプなもので・・・。

    不思議な要素が散りばめられていて、読み進んでいるうちに、「次のお話しが気になる」と、わくわく感があふれてきました。

    • 山本 あやさん
      ワタシも買ってあるのーー♡

      そんな要素があったんだねー。びっくりーー。
      ワタシもひけてしまうんだけど、「きのう何食べた?」
      ぐらいの感じだ...
      ワタシも買ってあるのーー♡

      そんな要素があったんだねー。びっくりーー。
      ワタシもひけてしまうんだけど、「きのう何食べた?」
      ぐらいの感じだったら読みやすいよね[*Ü*]

      次のお話が気になる構成なの楽しみーー♡
      読む時はちょっぴりココロの準備をして楽しむねーー♪
      2012/12/28
  • 静謐でどこか物寂しい、幻想的な短編集。

    どの作品にも男性を愛する男性が登場しますが、何と言うか、長野まゆみさんの作品って「やおい」や「BL」より「少年愛」という言葉がしっくりくるなあという印象です(青年もいっぱい出て来るけど)。

    個人的には、はっきりしたハッピーエンドよりも、切ない系のものがむちゃくちゃツボでした。
    向こうから来た人に何だか心を奪われそうになるんだけど、自分の気持ちに気付くか気付かないうちにすれ違い、後ろを振り向いた時には微かな残り香だけで誰の姿もない……不思議……みたいな感じの。具体的にいうと「花の下にて」と「雨師」。

    著者ご自身がお描きになった装画も素敵!!

  • BL要素漂う美しい和風幻想譚といったところ。男性同士の恋愛がほとんどだけど、そこにタマシイとか異界と交わる不思議な世界観が入り込む。
    前に読んだ左近の桜シリーズは、この世のものでないものとの交わりだったのが、今回はかなり現実味がある。と言っても、あからさまな描写はなく、妖しくも美しい雰囲気は健在。
    「タビノソラ」「花の下にて」あたりがお気に入り。『あめふらし』とのリンクがあるらしいので、そっちも読んでみたい。

  • 出てくるモチーフや言いまわしが独特で好き。
    雨洩り診断士とか耳の素焼きとか夢を購うとか、効いてるなあ。
    すこし意地のわるい会話も好き。
    非現実的なものがするりと溶け込む。

  • えっBL。

  • 長野まゆみ短編集。
    表紙にひかれて手に取りました。
    が、ほとんど男性同士の恋愛話です。
    ちょっと苦手でした…(^_^;)
    不思議だったり、ちょっと怖いかったりもするのでそこは楽しめたんですけど…
    「希いはひとつ」が一番好きかな。

  • 満足。
    ちょっと不思議で、だいぶBL。現実に、自分では絶対に体験できないであろう内容が、好きなんだと気づいた。

  • 少し不思議BL短編集。

    皆が皆実は死んでいるわけではないし、少し不思議かBL展開が共通項なのかな。

    希い(ねがい)はひとつ
    こういうの好き。ありがち?
    男子学生は後の市村か仲村か。
    橘河ではないっぽい。すごく若い時とかならありかも。

    最低の一日
    クレンジングフォームを持っていて、トイレで化粧を落としてたら、落ちてると思うんですが、どうですか?
    化粧を落としたのは水洗いでってことなんですか?クレンジング持ってるのに?

    待ちきれない
    で、イワとウバが逃げて小栗に送ってもら平木。
    連れて来た犯人が小栗なのに、送ってもらっていいの?

    アパートの鍵
    絵が気になる。
    どこかのアパートらしき一室の白い扉。電話線、小さな呼び鈴、水道局の金属プレート、公共放送のシール、郵便受けの番地は荒木坂3-402-32、表札はない。
    ほとんどすべてが白だけで構成。
    額縁の下側に鍵が嵌めこんである。古風な金属製の鍵。小さなわりに重い。ひねりの部分に精巧な透かし、紋様はザクロと土竜。

    前に読んだあめふらしと共通の人物が出てくるのはタビノソラ、雨過天青、雨師。

  • よく分からない

  • 春夏冬中とかいて あきない中。
    おもしろい言い回しだなぁと思ったのと表紙のかわいさに惹かれて。
    読み始めるとほとんどがBL系で、ところどころ???な部分がたくさんあった。
    特に否定派ではないけど、ちょっと多すぎて・・ 読み進めるのに時間がかかった。
    不思議系な世界観もあったり、そういうのはおもしろいと思えたけど全てが理解できる感じがしなかった。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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