春、バーニーズで

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 638
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163234809

感想・レビュー・書評

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  • 短くてあっという間に読み終わる。
    エッセイを読んでいるような感覚になる。この人の文章はなぜ私をこんなに惹きつけるのかな。主人公のエッセイを読んでいて、主人公に惹かれ、主人公と一体化するような感覚。
    最終章の一つ前の章でなんだか不穏な予感を覚え、最終章で、え!!??となった。
    余白があり、解釈は私たち読者に委ねてくれているような、私がいいように解釈しても許されるような、吉田修一さんのおおらかさを感じた。

  • 最後のお話でもやっとする。
    あれは誰だ。何がどうしてそうなった。
    それぞれのお話のつながりがあいまいだけど、最後のお話だけはいったい誰なのか、どこのお話なのか、混乱したままこの本が終わってしまう。

    ネタバレと言えばネタバレだけど、これは感想文なので勘弁してください。

  • 吉田修一 『春、バーニーズで』

    バーニーズで買い物する金持ちが、実はホモじゃった様な話だったかな?

    内容は忘れました(笑)

    2014年読破

  • 愛し合いながらも秘した闇の部分も併せ持つ中年夫婦を軽妙なタッチで描いた作品。短編の連作であることで読み易くなっている。

  • 綺麗で読みやすい文章。
    最後の章で えっえっ、どゆこと?!と胸のざわつきが度々押し寄せて、少し読んでは読み返してを繰り返した。
    最後の章の解釈に正解があるのかよくわからず、かなりモヤモヤするが、なぜかスッキリした読了感もある。
    この作家さんの他の作品(特にデビュー作)も読んでみたいと思った。

  • 少しだけ変わった日常を淡々と描く短編集。

    どこか影を残すような話が多く、もやもやしたものが残るかもしれない。

    「パーキングエリア」は動きこそないものの、ぜひ読んでほしい。

    調べるとどうやら「最後の息子」の続編らしい。

    先にそっちを読めばよかった。

  • 2020.09.19
    昨日の夜、気分で読み始める

    人それぞれに人生ってあるよね
    当たり前だけど、
    そう実感させられた本。

    選ぶ道によって、人生って変わるし
    ふと、わけわからんことしちゃう時あるし
    それでも、戻れる自分の場所がある
    変わらぬ場所があるってのは
    安心するし、幸せだよね。

    消えた夫のために
    日光金谷ホテルに宿とる妻
    ああ、なんて粋な人なのでしょう
    何にも動じず、相手を信じる
    そんな人になれたらな。

    最後の楽園だけは謎でした。
    すみません。理解力なく。

  • 「最後の息子」の続編。その後が書かかれている作品。閻魔ちゃんと再会できて嬉しかったです。
    「今はあの青年を、それこそ命がけで愛している最中なのだろう…。」当時を思い出す男。閻魔ちゃんと暮らしていた時の気持ちが、前作ではさっぱり伝わって来なかったのだけれど
    「愛せる人を愛そうとしない依怙地な自分に嫌気がさして逃げ出した」これでストンと収まった。
    愛してくれる人よりも自分自身が大事だったから。それって案外ふつうの事なのかもと思うのです。
    他人に無償の愛を与えられるのは奇跡に近いんじゃないかと思う。愛情も千差万別、難しい。

  • 装丁/有山達也(アリヤマデザインストア) 写真/前康輔

  • 自分に正直に生きる

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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