弥勒の掌 (HONKAKU mystery masters)

著者 :
  • 文藝春秋
3.12
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本棚登録 : 204
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163238104

感想・レビュー・書評

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  • 妻に失踪された高校教師と妻を殺された刑事。二つの事件の謎を追ううちに、ある新興宗教団体の存在が。宗教団体の隠れた顔を探る二人。作品自体は265ページなので後半はトントンと進んで、最後も「そんな感じ?」という終わり方だったけど、でも真相はびっくり!全然想像してなかったから本当びっくりした。

  • ラスト2ページぐらいまではとても面白かった。端的にいうと、ラストがなんとも…
    もう一展開あれば傑作になっただろうに。なぜこういう終わり方を?
    宗教を絡めているのも、途中までは良かったけど…という感じ

  • 妻を殺され汚職の疑いまでかけられた刑事。
    失踪した妻を捜して宗教団体に接触する高校教師。
    錯綜する事件、やがて驚愕の真相が…。
    (アマゾンより引用)

    最後怖っ!!
    え?ホントそんな結末なの??って何か信じられなくて、ペラペラあとがきのほうまで見てしまった。
    犯人にもビックリだし。
    読み応えあった(*^ω^*)

  • 想定外でびっくりした。が、それだけでした。
    ネットで、貫井徳郎が好きならこんな本もオススメ、を参考にして読んだが人間描写のレベルが全く違う。なかなか貫井氏レベルの本を探すのは難しい。

  • 読みやすく、常に謎を追いかけている感じ。混沌としている。宗教怖い。

  • ★2.5。
    ストーリーは面白いが、結末がなぁ…

  • そうくるか、っていうラスト。時系列をあまり考えずに読んでいたので、時折うん?となったが、あとから読み返して一応納得。一文だけ、納得いかないとこらはあったけれど。

  • 我孫子さんの作品を読むと、どうしても「殺戮にいたる病」を基準にして評価してしまう。
    それだけ「殺戮にいたる病」が傑作だと思ってるんだが、はたして本作の評価は・・・。

    割と評判になってたらしいので、期待して読み始めた。ラストまで読んでの感想・・・

    うん、たしかに「えっ?!」となる結末。
    名前でミスリードするとは、予想外だった。これには、完璧にハマったな・・・。
    中盤までは人物描写も丁寧に描き込まれていて、期待感も増したんだけど、後半は、やや描写が急ぎ足の感じ。もっと丁寧に描き込めば、トリックと相まって、相当な傑作になったかもしれないが、もったいない・・・。

    水準のレベルは有るけど、我孫子さんだけに期待値が高かっただけに残念。

    ☆3個

  • 刑事と教師、2人の主人公が自分の妻の行方を探していく。そこに関わってくる新興宗教「弥勒の手」。
    なぜ消えたのか?なぜ殺されたのか?

    読み手の暗黙の了解を逆手にとった結末は、何度読んでもヤラレタ感と爽快感を感じる。
    答えにつながるパズルピースは手元にあるはずなのに、私が見ている面からは全体の絵が全く見えない。それが違う側面からだとひとつの絵になる。
    そういった面白さが我孫子武丸の小説の面白さだと思う。

    新興宗教のカラクリは、現代だからこそ大いに実現できそうで恐ろしい。

    また作品を読み返したくなった。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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