- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163246307
作品紹介・あらすじ
たたき上げの副支店長、社内恋愛中のOL、お調子者の課長代理…出世のため、家族のために奮闘する行員たち。現金紛失事件をきっかけに不穏な空気がたちこめ、一人の男が失踪した。
感想・レビュー・書評
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映像化された作品ですが、かなり前の作品
連作短編ミステリーですが、最近の著書のような勧善懲悪スカッと作品ではありません
元銀行員の著者ですが、改めて銀行という組織が嫌いなんだと実感します
パワハラのオンパレードで、時代の違いも感じます
結末も・・・ -
はじめての池井戸潤さん。
途中まで短編続きなのかな?と思ったけど、後から各々の話がまとまってきてフィナーレに!短編のようなそれぞれの話から、銀行や行員の過去や現状が把握しやすくて、それだけにラストが おぉ!となった。
銀行が舞台だと、銀行だから起こる事件やら揉め事やらの様に思いがちだけど、こういうのって一般企業でもあるアルよねー
面白かった。 -
東京第一銀行にいる人々にスポットをあてて、まるでオムニバスのように話が進む。じわりと進む展開から、急転直下。種明かしは一気呵成だった。
だらだらと話が進む様子から、ちょっと読み進めにくかったように思える。 -
シャイロックって何?
池井戸さんのお話だからまた銀行関係?なんて思いながら調べてみると
シェイクスピアの「ヴェニスの商人」に登場する、強欲な金貸しですって
じゃ、間違いなさそうですね
銀行内で100万円の札束が無くなった
そして玉の輿の女性行員のバッグから札束の帯封が発見されて。。。
そしてひとりの行員の失踪。。。
支店長、副支店長、課長、課長代理、行員、検査部の者
昇進したい者、失敗したくない者、トップをひた走る者
家族のために頑張る者、過去を知られたくない者など
様々な思惑が渦巻く
100万円を奪ったのは誰か?なぜ彼はいなくなったのか?
何が有ったのか?犯人は誰なのか?
東京第一銀行長原支店で働く様々な人の目線から追う
10の短編のような1本のミステリー