灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163250304

感想・レビュー・書評

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  • 2013年1月

  • 〈内容〉盗撮映像売買で恐喝されるハメになった小学生、足に障害を負った兄の敵を討つために復讐を誓うブティック販売員、幼児誘拐事件に巻きこまれた園児救出劇。トラブル続きの“ネバーランド”を描くシリーズ第6弾。

  • 表題の通り、grayにこだわった作品。
    「すべての薬は毒だ。しかし使い方によって効果を発揮する」
    フェニックスの話しが、タカシ、サル、吉岡、横山、Gボーイズ、ヤクザ、風俗、ホスト、警察、政治、グレイゾーンがすべて総動員されていて一番楽しかったです。

  • ☆☆☆$$やはり面白い。テーマも良いし、スタイリッシュ。$$文庫を集める予定。

  • 灰色のピーターパン:パンチラ映像をネット販売する小学生のミノル。上級生に脅されるのを助けてほしいという依頼。サルの力を借りて借金を背負わせて追い出すことに成功
    野獣とリユニオン:兄の足を壊した男に復讐を依頼するチヒロ。けれど加害者もまた虐められた挙句の犯行だった。音川を許し、新しい道へ踏み出したツカサとチヒロ兄妹。
    駅前無認可ガーデン:先代のキングは無認可の保育所を開いている。そこで働くテツオにロチコン疑惑。真犯人を見つける誠
    池袋フェニックス計画:副知事のアイデアで風俗の一斉摘発がおこなわれ、池袋の町はとんでもないことになる。その中で摘発されない店と副知事の関係を暴く

  • 自分の中でのオールタイムBEST、何の疑いも無く、安心して読める作品になってしまった今では、作品ひとつひとつに対して特別な感想は持たない。読者とはなんと傲慢なものなのか。今度は本当の探偵や警察官になった真島誠の作品が読んでみたいと思うようになっている。

  • 警視庁と暴力団と風俗店とギャングと政治家の陰謀、そしてそれらと共存する一般市民。トラブルシューターマコトが、更にパワーアップしているような。クラシック音楽を用いたサブストーリーも粋。

  • 図書館で借りました。こんな最新刊もあるんだ~と感心。いつもは文庫版買ってます。どうでもいいけどまだ5の文庫出てないなあ… 早く出ないかな。

    石田衣良氏の作品を初めて読んだのは『池袋ウエストゲートパーク』です。確かテレビドラマが終了して大分だった後だと思います。テンポが良くて。それなりに汚かったり、きれいごとだったり、楽観的だったりしますがキャラクターの魅力とテーマの良さ、で引き込まれました。まあ女性にはタカシは人気でしょう。かっこいいもんねえ。そんなこんなでこのシリーズは全部読んでます。他の石田氏の作品も何点か読んだことはありますがやっぱり池袋西口公園がすきかな。うん。

    余談ですが池袋と言う町もずいぶん変わりましたよねえ… 自分が当時良く通っていた頃(大笑い。確か…もう10年くらい前)はそれこそ風俗店の呼び込みが昼夜を問わず…で。一本裏に入ったらそれこそ風俗真っ只中、って感じだったんですが。今は作中にもありますがアニメのキャラクターの看板とかが目につきます。乙女ロード… 有名なんですねえ。オタク女は平日は出歩かない。う~ん。確かに。まあどっちがより健全かは分かりませんが。まあどっちが良い、悪いではないんでしょうね。灰色、と言うことで上手くオチがつきました。

  • 【概要・粗筋】
    誠が盗撮写真で金を稼ぐ小学五年生ミノルをマッドドック丸岡から守る表題作、ある強盗傷害事件の被害者と加害者の再生を描く「野獣とリユニオン」、誠がGボーイズの先代キングからの依頼で知恵遅れのテツオと共に幼児性愛者を負う「駅前無認可ガーデン」、池袋の風俗街に対する大規模な摘発を誠が阻止する「池袋フェニックス計画」の四編を収録するIWGP第六弾。

    【感想】
    IWGPは作を重ねる事にどんどん退屈になり、印象が薄くなってくる。「野獣とリユニオン」以外はさほど面白いとは思えなかった。表題作はなぜ表題作になったのかわからないぐらい出来が悪い。ミノルが薄ぺっら(ちょっと賢い程度の男の子)だし、誠との交流もさほどない。マッドドック丸岡も頭がおかしいってだけでたいしたことない。

    唯一「野獣とリユニオン」はよかった。外出先にもかかわらず、涙ぐんでしまった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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