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みんなの感想・レビュー・書評
ありふれた人々が抱える閉塞感が、ふとしたことで形になり、徐々にスピードを上げて大きな塊になっていく。やっぱりうまいなぁ。読み応えあり!
「最悪」、「邪魔」と読んできたのでごく身近でリアルな生活の落し穴を感じる奥田さんのこのラインは外せないシリーズです。あまりにありがちで少しゾッとします。
結構帰ってきたかった地元。 最初は良いばっかりだったけれど、 なんだかいろいろしがらみが出てくると、 うーむと思うこともある。 元気な都市っていうのは、私が知る限り、 東京、福岡ってところなのかなぁ。 東京、福岡、大阪か。 私は福岡しか住んだことない。 福岡は、確かに元気でいい街。 で、そこに住んでいたとき、私は幸せだったかというと、 幸せ度でいうと、今のほうが断然幸せなんだよ... 続きを読む »
5人の人物がそれぞれの物語を展開し、最終的につながる物語。
とても読みやすく、最後までいっきに読んでしまった。
単純に面白かった。
奥田英朗スタンダードの力作
様々な登場人物がすれ違いながら、一つの終局を迎える群像劇
東北の中都市の疲弊した環境。
暴力と詐欺、貧困があたりまえになりつつある日本の闇がテーマになっている
県庁職員・女子高生・代議士・インチキ商法のサラリーマン・保安会社に勤める女性など、5人の主人公達がそれぞれの立場が抱える社会的な問題を小説的手法で浮き彫りにする。
奥田英朗の小説の素晴らしさは、主人公達の取り巻く環境に必ず三竦みの状況をつくるうまさ。
どうにもならないギリギリの状況がスリリングであり、読み手を惹き付けてやまない
ニュースで表層的に知る年収200万の現実や、閉塞感を強くしていく社会の息苦しさを物語を通して読み手に問題意識を突きつける手法は見事。
今までの奥田作品の中でも、ひときわ輝く名作である
年内に何とか読みきることができました。
格差社会、というと簡単ですが、ありそうな、だけどフィクションな「ゆめの」市を舞台の群像劇。
どれもこれも救われない話で、またどんどん悪い方向へ。
登場人物すべての考え方や気持ちが間違っているんだろうけど、そうなんだろうな、と。
やっぱ、この人うまいなー、と言う感じ。
読んでいるとすごく考えさせられます。
結構な厚さの割には一気に読めて面白かったです。
が、いろんな人たちに順番に焦点が当たってくので覚えておかなきゃいけなくてちょっとめんどくさかったかな。
メイリンのとこと、配電盤詐欺のとこだけ読み進めたくなりました。
最後につながるけど…
なんかすっきりしない終わりでした。
統合した地方都市の群像劇。
痛いです。そう、さほど文化もない関東近郊の地方都市ってこんな感じ。半端な田舎で、半端にもたれあってて。不良と優等生とコンプレックスいっぱいのあか抜けない人たちの町。楽しみはきっと、週末のジャスコだったりするんだろう。ド田舎じゃない分始末に悪い。
読みやすいんだけど、長い。ちょっと散漫な気がして途中で飽きました。
ああこりゃ確かに「無理」だわ。
読んだあとに思わずそう呟いてしまう。
まさに不条理の世界。人間社会の汚さ・強かさが描かれている。
結構な厚さだが、意外とさっくり読める。
「市」という小さな共同体の中、バラバラな人生を歩んできた登場人物たちが、中盤で繋がるかと思いきやそうではなく、ただラストで強引にぶつかっただけだったのが不満。
もう、無理ーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
って言って全部投げ出して楽になりたいのに絶対になれないひとびと。
どうしても悪い方へ悪い方へ転がっていくこともの。
人ごとじゃなく自分に起きたことだったら…?きっとかれらと同じ選択をするだろう。そうしてやっぱり泥沼にはまっていくだろう。
転げ落ちるばっかりで鬱。
古いけど本日読了。自分の弱い心にちょっと負けちゃっただけの小市民が、転がり落ちるように「状況」にがんじがらめにされてドつぼにはまって行くスピード感。
吸収合併された小さな町で暮らす人々。日常的な閉塞感が息苦しくて、読んでいて辛くなる。この生活の中で、何を見出せば救われるのだろう?これは現実にも起こっている事なんだろうと思うと、やり切れない気持ちになる。
厚さに惹かれて最寄り駅の本屋で購入
群像劇は好きなのでかなり面白く読めたが、ラストが少しすっきりしない
これをきっかけに伊良部シリーズも読み始める
地方都市ゆめの市を舞台とした、幸せになれない人々の悲哀を描いた物語。未来も夢もない(あるのはショッピングセンターだけ)地方都市、格差社会の底辺から抜け出せない人々の描写は、日本の現状を鋭く抉っている。日本は何も考えていない人々の集まりだと思わず考えてしまう。娯楽要素を満たしつつ、小さな町で起こる事件が最後1つになっていくのはお得意の展開。ラストが尻切れ気味でなければ文句なしだった。
3町が合併した北国の小さな市での5人の物語。
読んでいてくら~くなってしまう。
社会福祉事務所で働く公務員。 東京で大学生を目指す女子高生。 元暴走族の詐欺まがいのセールスマン。 ホームセンター万引きを捕らえる女保安員。 女を囲い利権に群がる市会議員。
懸命に働いても社会の底辺から抜け出せない世の中になってしまった。
今の日本は本当にどこか狂っているな。
「最悪」「邪魔」に続く登場人物がどんどんドツボにハマるシリーズ第3弾。
地方都市に済む5人の登場人物の、鬱屈・嫉妬・欲望・飢餓・醜悪etcを描いた群像劇。
ヤンキー上がりの詐欺兄ちゃんが一番愛着がありました。
「邪魔」の方が、転がり具合が疾走してて面白かったと思う。

現代が抱える問題がてんこ盛り。確かに救いがない最悪な話。だけどその最悪な5人の主人公が持つ不思議なバイタリティを描けるのはこの作家だからこそ。ゆめの市に似た街に行くと、ひょっとしたらこういう人と街です...





