いかずち切り

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163286303

感想・レビュー・書評

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  • 登場場面もエンディングもビリビリにシブイ。

  • 面白い!面白いのです
    面白いのですが・・・前半の「しゃがみ屋」
    個性の強い男たちがぶつかり合う「クセ」の
    強い作品です
    「騙り屋」は中篇で、コンゲームです
    しかも外国映画のような意外などんでん返し
    (なんで、あんたらが結びつくの・・・)

    作品の結末もアジがあるのですが・・・それ
    なら二つの作品にできるだけの骨組で読みた
    かったです

    勾頭の与田 蕎麦屋の山田 騙り師の天九郎 
    札差の和泉屋 と配下の与五八

    みんなのクセに比べると主人公?の弥蔵が弱
    くかんじる(笑)

  • 素人ではない男達、一筋縄ではいかない相手とも一歩も引かず対峙する。見方にしたら心強い相手だが、敵にまわしたら・・。
    こんな根性の据わった男に会ってみたい。

  • 相変わらず読みやすい。
    若干先が読めてしまうのは、
    変わり映えしない内容だからか?
    などと思っていても読んでしまうのだ。

  • 関わりたくはないけれど、稲妻屋の面々は男前だわ。

  • また、一力さんの深川噺に新たなる顔が加わった。証文買いと耳の両親分。物語は証文買いの何足るかを説明し、次なる話で大掛かりのコンゲームが始まる。さて、結末は如何に相成ったのか?******************************仙台市の図書館では3ヵ月待ちだってぇのに、此処たなぞうでは全くの人気なしと来た。面白いのになぁ、一力さんは。

  • 週刊実話に,この4月まで連載~「しゃがみ屋」:証文買いを生業とするいかずち屋弦蔵は大男ばかり5人を配下に持ち,見た目だけでも恐ろしい。町内で取り付け騒ぎを起こした蕎麦屋を懲らしめるため,平野町の勾頭・与田にしゃがみを依頼すると,嫌われて幾らの商売もあることを説諭される。「騙り屋」:勧進相撲の勝ち負けを告げる者があちこちの金持ちのもとに現れる。札差しの和泉屋は勝ち続けて,公儀が大阪で行う空売りに一口乗せられ,その額は5万両に達した。仕掛けたのは土佐のいさな漁師から騙り師になった天九郎で,為替を組ませて大阪に送らせ,叔父に換金させようと仕組み,為替は走り出したが,札差し頭取の伊勢屋の心配を汲み取ったいかずち屋が早舟を飛ばして止めるために半金で和泉屋に取り戻しを持ち掛ける。騙りの天九郎は,いかずち屋の内情を探らせようと猩々の六蔵に相談するが,弦蔵の勝ちと断じた六蔵は天九郎を見限る。5万両の差し止めの成功報酬は5千両のみに止まり,弦蔵は天九郎や六蔵と和泉屋への騙り仕掛けを持ち掛ける~週刊誌に載せたものをそのまま一冊にしたのだけど,どう考えてもバランスが悪い。前編は短すぎるし,後編は長すぎる。「つづく・・・」というような終わらせ方をしているのも気持ちが悪い。主人公足るべき弦蔵の描写が甘くて,その手下の方が鮮明,蕎麦屋の主山田のアクが強く,さらに与田さんは強烈だし,騙される和泉屋や,最後に登場してくる猩々の六蔵は強い個性を持っている。週刊誌から単行本にするときに,手を加えないといけないんじゃないか。1600円でこの厚さだとお得感がでるけど,繰り返しが多いし,同じような状況も多くて,展開するときはあっという間で,読み飛ばしていたら訳が分からなくなる。詐欺じみている。最後には証文を実行しない和泉屋を懲らしめようという相談が始まるなんて呆気に囚われる
     本当の所の星の数は一つなんだけど・・・自分の時間を潰したと思いたくないので三つにしてみた・・・そういうのは反則だけどネ

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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