- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163295602
感想・レビュー・書評
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小学生にあるまじき ませた言動の3人のストーリー、考えさせられる小説。
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2010年下期:第144回直木賞受賞作品。
祖父と母と鎌倉に暮らす小学5年生の主人公、慎一と、祖父のために母を亡くした同級生、鳴海。 父に虐待される唯一の友人、春也。
大人の心の傷と、変わっていく環境や人間関係を見つめる子供たちの物語。大人の行動も子供の感情も丁寧に描かれていて、一人ひとりに共感できました。
決してすべてがうまくいってるわけではないけれど、明るい祖父に料理上手な母、大声で笑い合える友人と、それなりの毎日を送っているように見えた慎一。でも、自分ではどうすることもできない変化に、戸惑い、苦しみ、少しずつ降り積もり育っていく感情。何とか突き破りたいという気持ちが、友情と一緒になって破裂するクライマックスは、ハラハラしました。
ジリジリ焼かれて貝殻から飛び出したのは、きっと大人の貝殻を背負いきれなくなった慎一と春也ではないかな。
その結末もどこまでも現実味があって、だけど不幸ではなくて良かったです。 -
心が沈みました。
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青春だなぁ(^^)
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カラスの親指の勢いままで読んだけど、これは、うーん。中途半端。
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ドロドロとした感情。
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どーんと暗い気分になる。それだけ子ども特有の残酷さを丁寧に描写しているってことかな。大人になって忘れてしまった小学生の世界が凝縮された作品でした。