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- Amazon.co.jp ・本 (586ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163554600
感想・レビュー・書評
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小説家ジェイムズ・エルロイが作品に焚きつける情念――実母の殺害、さらにはブラック・ダリア事件への執着――の実際が詳細を極めた調査や半生記の中で明らかにされ、さらに私小説風に仕立て上げられることによって昇華されている…印象はまったくない。
書名のとおり、エルロイは生涯、この生誕の事実に囚われ続けるのだろうと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブラックダリアでも繰返し語られる母の謎の死。マイケルギルモアの母も謎な人物であったようだが。
突然襲ってくる不幸(しかも後をひく)に対して、残された家族(小さな子供)に何ができるのか。
作家として成功し、中年となって初めて冷静に事件と対峙する。その謎を解くことにより乗り越えられるかもしれないトラウマ。
重い本である。