好きになってはいけない国: 韓国J-POP世代が見た日本

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163564906

作品紹介・あらすじ

アムロやジャニーズは好きだけど、日本という国は嫌い。現地徹底取材、韓国の若者たちの複雑な本音。

感想・レビュー・書評

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  • 「日本の文化は好きだけど、日本は好きになってはいけない国」。
    ジャニーズファンの星南や熱血アムラー真姫たちとの出会い。若者たちの日本への複雑な思いは、ヨン様現象の裏表から97年以降激変した韓国の経済事情や性意識まで、鮮明に浮かび上がらせる。

    フリー記者である著者が韓国に出向き、若者たちの日本に対する想いに向き合う。
    韓国の人たちと日本の人たちが大きく異なるのは、韓国では常に日本の存在を意識しているのに対して、日本では韓国に無関心だったということ。でも、冬ソナブームがやってきて、日本人が韓国文化を通して韓国に関心を向け始めた。文化を超えて、分かりあえる日が来るのだろうか。韓国の、日本に対する感情は一筋縄の単純なものでないあたり、なかなか相互理解は難しそう。

  • 「日本人は韓国のことを知らなすぎる」…2000年に発行されたこの本に書かれている言葉。10年後2010年の今、韓国に興味を持つ日本人多し!! 日韓の関係は、よい方向にかわっていると思う。

  • 韓国をほとんど知らない状態で読了。大衆文化から日本を身近に感じる。または一面的な見方を考え直すことができる第一歩になるということを感じた。本でも「日本人は韓国のことを知らなすぎる」と言われているが、たしかにそうだと思う。だが、今日本ではK-POPが流行り、(一部であるが)韓国からの音楽が入ってきている。ここから日本も韓国への興味を持ち、より知ろうと思う人々が増えていけば、日韓関係を考える人々が増えていくのではないだろうか。けれども、音楽から日韓関係を真剣に考えようとするという考えがないかなぁ・・・。なんて。
    韓国ではメディアなどが反日のような体制を示し、それを真実をとらえる一般人もいる。一方、日本では韓国にはあまり触れず、韓国についてほとんど知らない人が多い。考え直すとしたら、昔を体験していない今の世代だから考え直せるということがお互いの国にはできると思ったけどねぇ。

  • 主に、ワールドカップを目前に控えたころの韓国の若者の実像を追ったもの。まだ日本文化が公には解放されていない時代。アムロやジャニーズのファンではあるけど、日本が好きなわけじゃない。そんな複雑な心境を抱えた韓国の若者。どんな形にせよ、日本に関心をよせているのは確か。はたして未来を担う若者たちはこれからどんな未来を、日韓関係を描いていくのか。「好きになってはいけない国」という意識がどこかにある日本に対する韓国の若者のリアルな声を含んだ内容。


    確かに、ある芸能人が好きだとして、イコールで「その人の国も好き」と単純にはつながらないわな〜

    って、普通に考えたらわかるはずなのに、なぜだか言われるまでそのことがスコーンと抜け落ちてる私は平和ボケした日本人んだろうな。
    その国が好きか どうかなんて、 個々人のまじわりを大切にすることにおいてはあんまり関係ないことなのかもしれない。

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