日々是作文

著者 :
  • 文藝春秋
3.30
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163657806

作品紹介・あらすじ

いやはや三十一歳の、離婚したばかりで仕事もお金もほとんどなかった私に、こっそり教えにいってあげたいですよ。そのうち吉川英治文学新人賞と直木賞をとれるよ。三十九歳には再婚までしちゃうよ。でも三十四歳のときにイタい失恋をするよ。直木賞とったからって浮かれていると、うつ病で入院することになるよ。言われたところで信じないに違いないが、三十一歳の私。激動の10年の中で様々な思いを綴ったエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 1993年から2003年までの10年間、76本の文章からなるエッセイ集。一人で暮らすことの大変さ、気楽さ、楽しさが綴られている。わりあい楽しく読むことができた。

  • 高校時代、山本文緒の作品が大好きだった。
    図書館で山本さんの小説を片っ端から見つけては読んで、ときには購入して通学時間や昼休みに読んでいた。
    でもエッセイは読んだことはなかった。
    なんとなく小説のイメージから清楚で高尚な方のような感じがして、私とはかけ離れた世界にいる人のように思っていたからだ。
    でも今回十年越しにこのエッセイを読んでみて思ったのは、山本さんは私と似てるということだった。
    誠におこがましいことだが…。
    本当に驚くくらい共感できることが多かったのだ。
    特にこまかいお仕事(ワープロ時代)のエッセイは「よくぞ言ってくれた!」ということばかりだった。
    これは、単に今の私がこの頃の山本さんに近い年齢になったからかもしれないが、私の胸のもやもやを取り除いてくれるのに一役買ってくれたのは間違いない。
    この本を読んで私の山本さんへのイメージは180度変わった。
    「もっと早く読んでおけば良かったな」という気もするが、でも今読んだからこそこの本の面白さが分かったような気もする。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      この本、読んでみたくなりました。。。
      この本、読んでみたくなりました。。。
      2014/05/01
  • 山本文緒のエッセイは読むたびに新たな発見がある。時代が変われど人間の本質は変わらないのだとつくづく思う。あらゆるテーマに真摯に向き合い読者に語りかける彼女の声をもっと聴きたかった。

  • 文緒さんは人間らしい。 私がまだ「バブバブ」言っている時にこの人はこんな風に物を書いていたんだなぁと思うとなんだか不思議で、ワープロが出てきたり、メールのマナーの話だったり「あぁ、こんな事が起きていたのか」と思い出話を聞いているような気分にもなった。 最後にこの本読んで「んふっ」と3回なった事を告白して終わろうと思うのであーる。

  • 著者が31~41歳までにあちこちに書いたエッセイを集めたもの。気取らず、偉ぶらず、本音で書いている感じで、最後まで面白く読ませてもらった。

  • 914.6
    離婚したばかりの31歳から10年の間のエッセイ

  • 山本文緒さんのエッセイや小説はすべて購入していますが、
    これだけはなんとなく感覚があわず、図書館で済ませました。
    なんでだろう。

  • 直木賞受賞までの約10年間の寄せ集めエッセイ。
    うーーーん、山本文緒さんの書く小説が結構好きだったので読んでみましたが、かなり前のものだからか共感も少なく(93年から04年までのものを収録)、さほどいいところをついている感じもなく、いろいろなところに掲載したものの寄せ集めだからか同じような内容が多く、最後のほうは直木賞自慢のような感じになってしまっていて・・・読まなきゃよかった。

  • コバルト時代から、読んでいたので、その背景が分かって面白かった。

  • 大好きな山本文緒さんのコラム集。ものの感じ方が似てる人(山本文緒さんの本が好きな人)はみんなこの本にやたら共感するのだろうなぁ。

    自分の中でくちゃくちゃになってた気持ちの糸が、すっとほぐされたトコも多々あり。「こうやってほぐせばいいんだよ」って教えられたかんも多々あり。
    そしてなにより読みやすいね。
    一回読んだものも、また読み返したくなった。
    こないだ一括処分してしまったから、また買わねば。
    何で捨ててしまったんだろう。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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