- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163693200
感想・レビュー・書評
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芥川賞選考委員の河野多恵子さんと山田詠美さんの対談。
文壇の話、純文学の話など普段あまり耳にしない話が多く興味深かったです。
それにしても、山田詠美さんは文壇では若い人から長老まで人気がありますね。
山田詠美ファンだけど、作家なのに八方美人すぎない???って思ってしまう。
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山田詠美は学生時代よく読みました。
河野多惠子は『臍の緒は妙薬』を挫折しつつも、気になっていました。
その2人の対談ということで、なにげなく読みました。
これ、すごい本なんじゃないでしょうか。
2人の作家としての、ポリシーみたいのがひしひし伝わってきました。あと河野さんによる亡き文豪人物評&書評がおもしろい。
ふだん純文学とか大衆文学とか気にせず読んでますが、純文学作家の矜持がはっきりしていて、気持ちよかったです。 -
文学問答というより文壇模様という感じで、ちょっと散漫な印象です。著者の二人に興味のある人にはおススメ。
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河野多惠子さんと山田詠美さん、親子以上に年齢差があるんですねえ!プロフィールを確認して驚いた。作家としてのキャリアは言うまでもなく河野さんの方が格段に上なんだけど、表現者として同格というか、非常に「近しい」感がある二人の文学問答は、息がぴったり合っていて、ものすごく刺激的だった。最初から最後まで、感服しまくりでしたよ! 個人的に興味深かったのは、文壇と文学賞について。長年芥川賞選考委員を務めてらした河野さんによる選考の楽屋裏的話も興味深かったし、山田詠美さんの賞を受賞して世に出たものとしての文壇や賞への思いが熱く語られてるのも、すごく良かった。どれだけ大切にしているのか、ひしひしと伝わってくる。それゆえに、アンチへの手厳しい批評も、なんか納得できてしまう。 潔くて、でも茶目っ気たっぷりの河野さんが素敵。ほっとんど著作を読まずに今まで生きてきたので、『みいら採り猟奇譚』『秘事』『半所有者』、それに山田詠美『姫君』が読みたいな。谷崎潤一郎の著作も!谷崎文学を一通り読んでから、またこの対談および河野さんの谷崎評論を読んでみたい。
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大好きな詠美さんの本。この本は、文学に関する対談で、文壇とか私にはよく分からないものが対象になっていたりしますが、すんなり読めるのが不思議。河野さんの著書も読んでみたいと思いました。