もっとも美しい数学 ゲーム理論

  • 文藝春秋
3.47
  • (12)
  • (24)
  • (43)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 324
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163700106

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • この本の目的は、ゲーム理論が広範な科学の分野に応用多様な形でされているかを紹介すること。
    特に、ゲーム理論を活用して人間性や人間の行動を細かいところまで解明しようとし試みている分野にスポットを当てている。
    最初の目的通り、広範な科学の分野に応用されていることを紹介している本でした。
    ただ、それぞれの分野でのテクニカルタームが難しい。
    しょうがないことではあるが、予備知識が多少でもないと難しいかなぁと感じた。
    ゲーム理論こそが、真の「万有の理論」をひもとくための鍵だと言うことは十分納得できました。

    第一章 アダム・スミスの「手」 経済と科学の融合
    第二章 フォン・ノイマンの「ゲーム」 ゲーム理論の誕生
    第三章 ジョン・ナッシュの「均衡」 ゲーム理論の基礎
    第四章 メイナード・スミスの「戦略」 生物学とゲーム理論
    第五章 ジークムント・フロイトの「夢」 脳神経学とゲーム理論
    第六章 ハリ・セルダンの「解」 人類学とゲーム理論
    第七章 ケトレーの「統計」、マクスウェルの「分子」 社会物理学の誕生
    第八章 ケヴィン・ベーコンの「つながり」 ネットワークとゲーム理論
    第九章 アイザック・アシモフの「ヴィジョン」 社会物理学とゲーム理論
    第十章 デイヴィッド・マイヤーの「コイン」 量子力学とゲーム理論
    第十一章 ブレーズ・パスカルの「賭け」 確率論、統計力学とゲーム理論
    エピローグ

  • 正直、何が書いてあったか思い出せない。ゲーム理論そのものというよりは、これまで発展とこれからの展開のようなことが書いてあったかな。ゲーム理論がますます盛んに研究され、多くの分野に波及していくと思われると。ゲーム理論帝国主義とでもいうべきか。しかし、それほど美しいとは思わない。もっともだなんて言語道断だ。

  • ゲーム理論と生物学、物理学、経済学、統計学などの学問の接点を描いている。それぞれが章立てしてあって、独立した内容になっているので、とっつきやすい章から入るのが良いと思う。ゲーム理論とは言っても、この本では数式をほとんど使っていないので、読み物として読める。ゲーム理論の歴史やストーリーを知るには良い一冊。個人的には第六章の最後通牒ゲームの文化比較の話を知らなくて、目からウロコだった。

  • ゲーム理論について、その歴史から現在の多岐に渡る学問への成果までが述べられている。
    数学を極力排除したわかりやすい文章。ここ重要。

    とは言え、心理歴史学・神経経済学・統計力学・量子力学などの学問とゲーム理論の相関や、そこから人間社会においてゲーム理論の果たす役割を述べるので、ボリュームはある。量子ゲーム理論なんてものが出てくるほど。

    ゲーム理論が何たるかを説明する、というよりは歴史的な意義を解説する。
    ゲーム理論は偉大な学問だと思わせる本。

  • ゲーム理論の発展の仕方、および優位性を紹介する本。刺激されるところが多く、たいへん興味深く読むことができた。この本を通じてアシモフのファウンデーションを読むことになった。

トム・ジーグフリードの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
スティーヴン・D...
デールカーネギ...
イアン・エアーズ
J・モーティマー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×