鉄が地球温暖化を防ぐ

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163703404

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの付け方、わかりやすさ、素晴らしい。チッソとリン酸が豊富でもそれを吸収するにはフルボ酸鉄というイオン化された鉄が必要。
    それには広葉樹林の腐葉土内にいる細菌による分解が必要という理論。

    また竹炭と鉄のダンゴでも藻場が復活したという宇部市の事例は目から鱗だった。何より本テーマの素人にもわかりやすいのが嬉しい。

    あとはこれが広がってない理由をきちんと押さえたい。

    原発反対でない感じの論には少しおや?と思う一面も。

  • 漁師さんの植林活動が20年の歳月を経て、

    「鉄理論」から地球温暖化防止策まで行き着いたのだと思うとスゴイの一言に尽きます。

    はまってます。

    「森は海の恋人」は、「鉄は海と森の恋人」と同義語だってことになるんでしょうね。

    畠山さんの素晴らしいとこは、他の理論などに批判をしていないこと。

    海の現場に生きる人だなと気持ちがいいです。
    最近地球温暖化に関しては、人の批評ばかりしている
    専門家が目立っている気がするのは、私だけかな。

  • 目から鱗。

    再び鉄の時代が来るかもと思ってしまう★

著者プロフィール

畠山凪の祖父。1943年中国・上海生まれ。漁師。気仙沼市舞根湾で牡蠣・帆立貝の養殖業(水山養殖場)を営む。1989年、「森は海の恋人」を合言葉に漁民による植林活動を始める。2005年より京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授。2012年に国連「フォレストヒーローズ」を受賞。著書に『日本〈汽水〉紀行』(文藝春秋/日本エッセイスト・クラブ賞)、『漁師さんの森づくり』(講談社/小学館児童出版文化賞及び産経児童出版文化賞)他多数。

「2022年 『ととのはたけと、うたれちゃったしか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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