現代語裏辞典

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163727905

作品紹介・あらすじ

現代語をエスプリと毒たっぷりに定義しなおす前代未聞の書、8年の執筆期間を経て完成。項目数12000。作家の唯一無二の発想がいかんなく記され、あらゆる常識を吹き飛ばす。もっとも笑いに満ち、もっとも危険で、もっとも豊かな辞典。

感想・レビュー・書評

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  • 思えば辞典と名のつくものを通して読んだのは初めてかもしれない。

    幾つか類似の項が散見されたのは残念だが、“辞典”なのだから当然ということだろうか。

    また、私は巻頭からこの本が筒井康隆の単独著作だと思っていたのだが、実は氏のWeb掲示板で、藤本裕之氏、北野勇作氏ら総勢42名から着想を募ったものであるらしい。

    だがそれが著作の雰囲気を損なうものには全くなっていない。
    私も巻末の「謝辞」を読まなければ、これが筒井康隆個人作のものでないとは疑ってもみなかっただろう。

    〈ランダム:地球人を無作為にサンプリングしたら、お笑い芸人ばかりでした。〉
    〈ランボー:高い戦闘能力を持つ詩人。〉
    などが私のお気に入りである。

    単行本版は、関口信介氏による装丁も見所。本のページを指で抑えながら少しずらして見てみると…。

  • 読み終わるのにすごい時間かかりました。

  • 暇つぶしに読むのに最適

  • 2010・8のスタンプが押されているが、本は痛んでいない。
    あまり借り手がいないのだろうか。

    ・こんな辞典があったら面白いんじゃないの?って発想で本当につくられた辞典。
    ・総勢42名のアイデアで筒井風に仕上がっている。ダジャレも多い。
    ・例・・・
    ビートルズ ・・・ドリフターズの後座をつとめたグループ。
    終点・・・泥酔者の下車駅。車庫まで行くやつもいる。

  • 文学
    思索

  •  新解さんとのダブル使いで楽しんでいる。筒井さん節炸裂の国語辞典。ブラックユーモアや皮肉が、語釈というとても短い文の中にふんだんに盛り込まれていてとても楽しい。

  • 現代用語の数々を、毒をたっぷり含ませて解説した“裏”辞典。

    総項目12000語、編纂に8年を費やしたというのだから、この辞書に掛ける著書の想いは計り知れない。あの言葉もこの言葉も筒井氏の視点を通すと思ってもなかったような定義がなされる。でも確かにそうだ、と唸るものばかり。筒井氏のように言葉を言葉で的確に表現できる語彙力が欲しい・・・と思いつつこの辞書を眺めていると、トゲのある語彙ばかりが身に付きそうな気もします。
    箱入りで装丁も素敵。小口部分が良い意味で不気味です。

    折角なので毒々しいこの辞典に因んで【毒】の項目を調べてみました。
    『どく【毒】→必ず美味であるのは不思議だ。』
    本書も確かに美味しく頂きました。

  • おもしろいものとおもしろくないものがある、当たり前

  • 筒井節全開!
    寝る前の楽しみに最適。
    変に納得するものもあれば思わず笑ってしまうものもある
    最初から最後まで目を通してしまう珍しい辞典

  • 繰り返し繰り返し何度も引くであろうこの辞典。一生、読みかけです。

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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