無縁社会

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163733807

感想・レビュー・書評

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  • はいはいわろすわろす

  • NHKの同名番組を単行本にしたもの。私の住んでいるタイでも、お金を払って契約すれば、NHKに限らず日本のテレビ番組を見られる仕組があるのだけれども、私自身はそれに加入していないので、従って、この番組は見ていない。日本では話題になった番組なのでしょうか?単行本は、さほど面白いものではなかったけれども、これをテレビ番組で見ると、けっこう印象に残るものになるのではないだろうか、という感想を持った。誰にとっても、他人事でなくなる可能性のある話だろうと思う。配偶者を亡くしたり、離婚したり、病気になったり、仕事を失くしたり、ということのいくつかが自分の身に起これば、誰もがこの番組に出てくる方たちのような状態に陥る可能性があるということであり、いったんそうなってしまうと、そこから抜け出すことはかなり至難の業、ということだ。何とも言えない気持ちになる。

  • 人間ってめんどくさっ
    誰にも弔われずに無くなることに恐怖を覚える
    生きてるのなら死ぬのは自然の摂理だし、動物であればそのまま分解されて土に帰るべきなんだけれど
    私たち人間は親から生まれ、縁が生まれる
    そしてそれは恒久的なものではなく、なくなってしまうこともある
    周りに忘れ去られて死んでいく無縁死
    こんな死んだあとの事に怯えながら生きていくなんて、私は遠慮こうむりたい

  • 衝撃の!というよりは、割と普通じゃね?という感じでした。どういうソリューションがあるのかなぁ。

  • このテーマを多数で共有するきっかけになったという点では、番組にもこの書籍にも大きな価値がある。一方で、ひとりで暮らす人への視線、血縁やお墓へのこだわりには違和感を覚えるところもある。

  • NHKが2010年に特集を組んだ「無縁社会」の書籍化。
    2010年の日本社会学会にて、番組ディレクターの話しを聞けたこともあり、購入。
    遠く離れた地に家族・親族がいながらも、頼ることもできない高齢者たちの孤独が痛いほど伝わる。
    そして、家族とはなんだろうかという思いを抱く。

    家族のバラバラ化、社会とのつながり、それが断たれた後の自分とは。

  • 1人で孤独に亡くなって行く人が、全国で3万2千人にのぼるという。地縁、社縁、血縁が崩壊し、“ひとりぼっち”が急増するニッポン。無縁死はもはや他人事ではない。人間関係の大切さを考えさせられる一冊です。

  • 「無縁社会」という、NHK「無縁社会プロジェクト」取材班 がまとめた本を読みました。

    TVで話題になっていたのと、私達や、うちのスタッフさんにもけっして他人事ではないと感じたからです。

    TVをご覧になった人も多いかもしれませんね。

    「無縁死」という新たな死。
    「誰にも引き取られない遺体」が年間3万2千人。

    年間に約3万人が自殺するという日本ですが、この無縁死というのも新たな衝撃です。

    事故や発見の遅れる孤独死など、名前の分からない身元不明の遺体は年間1千人近く。

    こういう人たちは、「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」と呼ぶそうです。

    それから身元がわかったとしても、急増する遺体の“引き取り拒否”

    高齢になれば、すでに兄弟も亡くなり、甥や姪、遠縁は、すでに
    何十年も会ってないのだから、と拒否されるよう。

    単身化、未婚化、少子化といった家族のあり方の変容が、
    どんどんこうした無縁社会になっているようです。

    そして今までにない新しいビジネスが生まれています。
    「特殊清掃業」~

    自治体などの依頼で、家族に代わって遺品を整理する専門業者。
    今や、30社あまりに増えている。

    「家族がわりに亡くなったあとのサポートをするNPO」相次いで設立。

    家族の絆が薄くなり、地縁、社縁、血縁が崩壊し、“ひとりぼっち”が急増するニッポン。無縁死はもはや他人事ではないです。

    確かに、高齢化がどんどんすすんでいます。

    社縁というのも、退職後意識してつながないと、
    10年、20年経ってしまうとわからなくなってしまいますね。

    そして、兄弟でも、90歳の姉と86歳の弟が離れたところに住んでいれば、もう行き来はできませんね。

    若い方には、ピンと来ないかもしれませんが、日本の20年後は、一人で暮らす単身世帯が全世帯の40%近くに達するそうです。

    ビジネスも大きく変わりますね。

    驚くのは、高齢者や未婚者ばかりではなく、30代、40代の若い世代。

    この番組に鋭く反応し、書き込みやツィッターのつぶやきが集中したそうです。

    「将来の自分だ」「他人事ではない」
    「このままでいくと、私も無縁死だ」という恐怖感。

    私自身も独身子供なしですが、自分自身のことより、
    社員やスタッフさんのことが本当に心配になりました。

    経営者として、今の事業とは別の、年をとっても希望する人がギリギリまで働ける会社も作ろう、
    老齢化した単身者のサポートをする団体も作ろう、近い将来の目標ができました。

    家族の絆の薄さは、私の身の周りでもよく聞きます。

    結婚すると、親戚やかかわる人が増える場合もありますが、
    実家や兄弟姉妹、親戚と疎遠になることもあるようです。

    また仕事一筋で家庭を顧みず、離婚する場合は、長い人生でみれば、淋しい結末となります。

    人間関係にも努力が大切だと私は思っています。

    親兄弟、親戚の血縁を大事に。
    地域のコミュニティにも積極的に参加し、会社や周囲との人間関係を良いものにしていく努力を継続していきましょう。

    そんなことを社内報にも書きました。

  • NHKスペシャルでも報道された無縁社会のルポ。
    今の日本であまり知られていない負の一面。
    ただ、それは、自分の最も身近なところに潜んでいる。
    そういうことを意識させられた本です。

  • 重い。未婚率が高まり、地方が廃れ、都会に出たものの、地方に帰れない人たちの行く末はこのようになって行くのだろうか。。これは20年30年後の自分かもしれないね。

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