こうして原発被害は広がった 先行のチェルノブイリ

  • 文藝春秋
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163744308

作品紹介・あらすじ

原子炉の爆発から放射能飛散、必死の封じ込め作業、急性被曝による死、情報統制、大規模避難、被害補償、政権内の暗闘…。事後処理で失策・無策を重ね、国民の信頼を失ったソ連は崩壊へ。レベル7-最悪の状況で、ひとはどう生き抜いたのか。危機に直面した人間の強さと弱さを描き、「チェルノブイリについて書かれた本の最高峰」(ボストン・グローブ紙)と評されるノンフィクション。緊急復刻。

感想・レビュー・書評

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  • ぐいぐい引き込まれました。解説にもありましたが、必要以上に扇情的でないのが良い。

  • スターリンが核爆弾の開発を決意してから、チェルノブイリ事故、ソヴィエト崩壊までのドキュメンタリーです。

    普段はレビューに目次を書いたりしませんが、この本を今読むべき理由を目次が語っているので、あえて書きます。

    第一章 不安は封印された
    第二章 科学の勝利を称える神殿
    第三章 原子炉爆発
    第四章 ヘリからホウ素入りの鉛を投下
    第五章 避難
    第六章 放射能汚染水
    第七章 急性放射線被害
    第八章 情報統制
    第九章 「石館」建設
    第十章 食べ物の汚染
    第十一章 それは被曝によるものか
    第十二章 風評被害と差別
    第十三章 被害の補償
    第十四章 そして国家が崩壊した
    エピローグ 被害の決算
    訳者あとがき チェルノブイリについて書かれた本の最高峰
    解説 フクシマはその後をたどるのか

    想像力が少しでもある人なら、十四章が決して遠くの共産主義国家での出来事だと流すことは出来ないのでは。

    1994年に邦訳が出て絶版となった後、今回改題され、あとがき・解説が追加されています。追加部分も秀逸です。
    重苦しい本ですが、僕らの未来が書いてあるといっても過言ではありません。

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