世にも奇妙な人体実験の歴史

  • 文藝春秋
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163754406

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから受ける物騒さは、基本的に医者・科学者自身に向いているので、興味本位の残酷暗黒史を期待してる人にはおすすめしない。

  • 人体実験というと731部隊やナチスなどマイナスのイメージが強いものの、実際には危険を承知で、あるいは危険を認識するのを忘れてしまった様な医者や科学者が自分の体を使って病態を追求していた。ITPの患者の血液を自分に入れてしまったりほんとファンキー過ぎてびっくりした。

  • んー、巨人の肩で生きていることを感じる本でした。
    命の危険に晒されながら、社会や国のために研究を続けたり、自分の探究心、冒険心のために未開の地に足を踏み入れる人々の話。
    研究のために自ら病気の人の血を自分の血管に入れたり、粘液や嘔吐物を飲むなど、ちょっとグロい内容も一部あるけど医学はそういうことを乗り越えて進んできたこともよく分かった。
    医学に興味のある方にはオススメ。

  • タイトルだけ見るとキワモノ的なサブカル本かなと思うが真面目な本。自分の体を実験台にして科学を追究するマッドサイエンティスト。梅毒患者の膿を自分の性器になすりつけたとか。すごい本。

  • 人体実験は古今東西で行われてきた伝統ある手法です。
    時には弱者が、時には実験者自身が被験者となってきました。
    今現在も治験などの生体実験がありますが、そんな生易しい時代の話ではありません。
    内容はとんでもなく強烈・マッドですが、ふんだんに盛り込まれたユーモアによって面白く綴られた一冊。

  • マッドサイエンティストは自分を実験台にする。
    お食事中注意のエピソード満載。
    日本軍と炭素菌のエピソードなどを見ると、刺激的なトピックを追い求めるあまり、インパクトがあればその情報を鵜呑みにしていて裏取りは不十分なのかもしれないとも思う。

  • 好奇心が命の重さを凌駕する時代。しかも、意図も簡単に。検査機器が発達した現代人は、かつて命懸けで自分の身を削って、真実を追い求める先達には及ばないのかも知れない。ならば、何をもって未来を越えていこうとするのか?だけど、分からないことだらけ…まだまだこれからなのかも。

  • 医学や科学の発展の為にその実験の危険性や痛み・苦しみ等を顧みず自らを犠牲(ちょっとニュアンスは違うかもしれないけど)にして研究した者達の物語。ダイビングで使う減圧表とかも、こうやって作られたんですね。偉大なる研究者達に感謝!

  • 食欲がなくなる記述多数。
    お医者さんってやっぱり尋常じゃない。
    なるべく人がなる職業である。

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