- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163765006
作品紹介・あらすじ
4年ぶり待望のエッセイ!『半沢直樹』『リーガル・ハイ』『鍵泥棒のメソッド』…さまざまな役を演じる堺雅人のアタマのなか。「どうも俳優とは、おどろくほどボンヤリしていて、ひたすら受身で、なんとも特徴のない職業のようである」(本文より)撮り下ろし写真&撮影現場でのオフショット100点以上も掲載!
感想・レビュー・書評
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あいかわらず素敵です、堺雅人さん♪
『半沢直樹』で驚くべき視聴率を叩き出して、周りが大騒ぎしようとも
きっと今日も涼やかな笑顔で、思いもよらない角度から物事を眺めては
思索に耽っているのでしょうね。
「すこやかな日々」と副題がつけられているように
今回のエッセイは、堺さんが映画『南極料理人』に向け、
料理人を演じる者が煙草を吸っていていいわけがない、
と禁煙を決意し、実行していた時期のものだそうで。
禁煙という体験を1ミリたりとも無駄にせず、
世界史は喫煙以前と以後に分けて考えるべきだ!と思い至り
最近の禁煙ブームは近代の終焉、新ルネサンスといってもいいかもしれない!
と筆が走り過ぎて、編集さんにヤンワリたしなめられる堺さん。
そんなところも、とてつもなくチャーミング♪
その上、大抵のキャラクターは、『カラマーゾフの兄弟』の3人を組み合わせれば
作れるんじゃないか?と思いついた上に、
ドミートリー=ジャイアン、イワン=スネ夫、アレクセイ=のび太と
なんとドストエフスキーとドラえもんを大胆に結び付けてしまったりして。
シェイクスピアの四大悲劇の登場人物に堺さんが施した
ジャイアン率、スネ夫率、のび太率の配合は必見です!
頭脳を意味するスネ夫率をたったの5%としか分析してもらえなかったマクベスが
地団駄踏む姿が目に浮かんで、可笑しくて。
ああ、堺さんの頭の中を一度でいいから覗いてみたい!
でもそれが叶わない私としては、『文・堺雅人3』を
今から心待ちにするしかないのです。 -
「クレア」連載「月記」をまとめたもの。
禁煙をきっかけに『タバコの歴史』なんて本を紐解いて世界史を喫煙以前と喫煙以後にわけて考察しちゃったりするところがすてき。
編集部からはそういう方向に暴走してほしくないという要請があったようなことも書いてありましたが、個人的には堺さんがどんな本を読んで、そこからどのような堺ワールドをくりひろげるかが楽しみなので、それがちょっともったいない。 -
俳優・堺雅人が考える頭の中。
小難しい話も何故か読みやすい。
文章の中でいろんな話が出てくるのに最後はきちんとまとめられている。
堺さんの文才を感じる作品。 -
前作よりも更に知的な部分がオープンに。
読んでいる本がいちいち難しそう!
神保町あたりをウロウロしてそうなイメージです。
「転機になった作品は?」「得にありません」も笑いましたが、動物映画のインタビューで「イヌはお好きですが?」と訊かれ、キライではないが、愛犬家の皆さま方と比べるとまだまだ…好きと言っていいのか?と考え込んでしまうというエピソードは彼の人柄をよく表していますね。
代用タバコが止められなくなり、まるで悪になりきれない卑小な小悪党な気分だったというお話も、なんか、共感できる気がしますw
日常でふと感じる小さな感情をどうしてこうもうまく表現・比喩できるんでしょう。
今はまた禁煙されているのでしょうか。
個人的には健康でいて欲しいのですっぱり止めて頂きたい!
また映像作品への露出が多くなるのも嬉しいですが、こういった文筆業も続けて欲しいです。
2013/09/19-20 -
続けて読んだからか、①よりも複雑な心境の様にも感じた。それも3.11があったりと世の中が影響しているのかなと勝手に思ったり。2016/4/21完読
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もっともっと読みたいです。
結婚の話とかも聞いてみたい。
それはないかなー。 -
たくさんのことを考えて生きている人だなあと思った。だからこそ、こんなに素敵なんだろうな。
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エッセイって他人の頭の中を覗いてるようで面白い。堺雅人さんはいろいろ妄想してたりするんだなー。物知りで謙虚な方だなーと思った。
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とりとめもなく書かれている文章なので、こちらもとりとめもなく読んで。でも、観た映画やドラマの裏で、こんな状態だったんだ・・・とか、垣間見える感触はなかなかです。
堺さんがエッセイでドラマ『南極大陸』のロケ地について書いているそうですが、ひょっとしてこの本なん...
堺さんがエッセイでドラマ『南極大陸』のロケ地について書いているそうですが、ひょっとしてこの本なんですかね?
…実は、そのロケ地、地元なので(^^ゞ
『半沢直樹』にも出向先として名前が出て来たのにはびっくりしましたが(笑)
(ちなみに『半沢』と『南極』は同じ監督さんだったり)
堺さんの目に地元がどんな風に映ったか、読んでみたいです^^