- Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163825007
感想・レビュー・書評
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天下は豊臣から徳川へ──。重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。その人生は、1個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へと転がっていく。やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。だましだまされ、斬っては斬られ、燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは──。
(2013年)
— 目次 —
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
終章 -
ちょっといまいちです。ニートの忍者という設定は面白そうなのだが、そこから面白くならない。
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最初は本の分厚さに圧倒されたが、意外とすいすい読み進み、読み終えた。時代劇仕立てだが、登場する人物は現代的な万城目ワールド。
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後半は良いが、それまで辛い。
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ひょうたん観察日記を読んでたはずが、
村上龍ばりの大爆発戦争?になっていきました。
ラストシーンは、とても悲しいですが、
でも、よかったね風太郎、と言ってあげたくなりました。
読み終わった後、自分で勝手に
「とっぴんぱらりのぷう。」
を付け足してみたら、なんというかやはり昔話みたいになって、自分が平成の世の中まで飛んで帰ったような気持ちになりました。 -
面白かったです、が、普通に面白かったのが残念。万城目本の面白さというと日常の中で起きる恐ろしく非日常なことを日常的に表現していくことによって、読み進むに従ってそれが”普通なんとちゃうの”的な錯覚を起こしていく面白さがツボなんですが。こちら舞台が非日常で豊家滅亡のくだりのニンジャ劇、そこでおこるなんかまさに今の時代の常識というかサイキーを持っているやたらと”普通”な男の話なので、いままでのものとは逆転型。ちゅうことで、単に個人的に今時の思想的なノリをもった忍者に違和感がありすぎてありすぎて中途半端なところで冷めてしまった。でもまぁ、おもろいことはおもろいです。ラストは私の好みではない。プリンセストヨトミをもっぺん読みたくなった。
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落ちこぼれ忍者の風太郎
伊賀を追われ、京都でふらふらしているうちに
ひょんなことから、ひょうたんのモノノケに出会う
やがて否応なしに豊臣と徳川の戦いに巻き込まれてゆく
ラストがあまりにもせつなくてせつなくて。
いつもの万城目ワールドとはひと味違って
歴史の波に飲み込まれる風太郎や周りの人間たちが
哀しい。
ひょうたん屋になってほしかったなぁ
風太郎たちが命懸けで救った存在が
やがて「プリンセス・トヨトミ」へ繋がっているのだな・・・ -
普段私が苦手とするような、血なまぐさく残酷で暴力的なシーンも多いのに、引っ張られるように読んでしまった。登場人物がみんなとても哀れで、切なかった。
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耐えられないほど,冗長ではない.でもかなりしんどい.とくに冒頭の導入部.主要な登場人物がでてくるとこが,わかりにくい.7割をこえたら,あとは一気によめます.せめて,2割減らないだろか.長い話が好きな人はこまらないだろうけど.