- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163900704
感想・レビュー・書評
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夫に子どもの世話話を「手伝って」くれて「ありがとう」って、きっと言っちゃうんだろうな…言わない関係性でありたいが
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やっぱり川上未映子さんのエッセイはおもしろい!
妊娠発覚〜出産〜子どもが1歳になるまでのエッセイ。
その間に起こる、女性の身体の様々な変化とか夫婦関係のアレコレや、子どもに対するきもちなどなどを切り取って、いろんな表現で描かれています。
とにかく共感の嵐!
何回うんうんうんうんと頷いたことか。
(生んだらもう後戻りは出来ない感覚とか。「父とはなにか、男とはなにか」〜「夫婦の危機とか、夏」の章は特に!!まさにそらそうやでだった。男の人読んだらどう思うのかな…笑)
エッセイとして面白いのはもちろん、ただのエッセイだけにしておくのはもったいない。
産後の女性のしんどい部分を言葉にしてくれていて、その上怒ってくれています…!泣
川上未映子さん、ありがとーーーと言いたい気持ち。
感謝!!!
1人目の時、たしかに産後は自分も夫婦関係も荒れていてしんどくて、でも、それも過ぎ去って平和に過ごしている、そんな、2人目出産目前に読めてよかったです。
子どもに対してのきもち、
「でもたったひとつ、本当だといえることがあって、本当の気持ちがひとつあって、それは、わたしはきみに会えて本当にうれしい、ということだった。」
この部分、鳥肌が立って涙目になるくらい共感した。。。
「ありがとう一歳」の最後の部分も泣けた。。
ほんとに、すぐ大きくなっちゃうんだよなぁ。
あの時間はかけがえのない宝物。
そんなことを改めて再認識できました。
夫婦関係について、
「出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎えいれて、さらに完全な他人になっていく、その過程である」
この部分には、うーんとうなってしまった。。。(いろんな気持ち…)
あとは、授乳後のおっぱいの件…「打ちひしがれたナン」で、外だったのに、思わず、咳でごまかさなきゃいけないくらい吹き出した。笑
そして共感した。
今は出産目前で誇らしげなおっぱいも、そういえばしぼむのだよな…と。笑
女性も男性もみんな読もう!
特に、出産を控えた男女のみなさん!!
あとはジェンダーとかについて考えたいみなさん!!
と、すすめたくなる一冊でした!
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「他人だけど、子供が生まれたことで世界でたった1つの関係の他人になれた気がする」みたいなことを言ってくれた夫も憎んでしまうほど産後って大変なのか…。
子供をおいて働くことの罪悪感や夫婦として対等であるあり方、もしかしたら私も将来向き合うことになるのかな。なりたいな。
おかあたんの愛が無限にあふれてきて最後は読みながら号泣。 -
図書館
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妊娠前も後も、産む時も産んだ後も、激しい感情の起伏。感情の動きだけで体力使いそう。
出産時の痛みについての記述が印象的。これほどのことをしているのが母だ!!!って、男性に読ませてみたい……かな? -
現在7か月の娘がいます。川上さんの著書は初めて読みましたが、面白く読めました!!
ちょうど0歳児の子育て真っただ中、分かる分かる、の連発です!みんな同じところで悩んだり苦労したりしているんだなぁ。子供のことで気になることがあると、ネットで検索しまくるのも一緒でついつい笑みがこぼれます。
この本の良いところは、読みやすく面白いところもそうですが、川上さんが徹底して子育て女性達に寄り添った書き方をしているところ。心が軽くなった部分も多くありました。
私はこれから、離乳食のステップアップ、卒乳、歩く、保育園など色んなイベントがあるはずですが、みんな頑張ってるんだなと感じて、娘に改めて感謝して向き合いたい気持ちになりました。
ひとつ!あべちゃんはめちゃくちゃイクメンです!!家事もやってくれて、寝かしつけまでしてくれて……。いいなぁと思います。涙 -
面白かった!
山崎ナオコーラの育児エッセイより俄然良かった。
軽妙洒脱な語り口のなかに、妊娠中の、あの独特の、ハッとする煌めきや不安な気持ち、持て余すような、なんか一色じゃない、けど淡くない、いろんな気持ちが強く混ざってるあの時期の心持ちを言葉にしてくれてる。
私もたまに、「人の人生を始めてしまった」と、取り返しのつかないことをしてしまった気持ちになる時があったけど、それをうまく言葉にしてくれていて、産む前にそこまで適確に気持ちを観察していて流石だなーと思った。
産後編は、夫というか男性に対する「分かち合えない」感とか、夫に八つ当たりしてしまう様子、仕事や保育園への後ろめたさ、あるある過ぎて、子育てブログとかとおんなじで、でもなんていうか、みんなおんなじなんだなって、作家だからとか専業主婦だからとか関係なく、お母さんと赤ん坊っておんなじなんだなってそれがわかるだけでも安心した。安心とは違うかもだけど。
とにかく今いる子供との時間、大切に、忘れないように、こぼさないように味わおうって思った。 -
借りて読んだ。妊娠もラスト1週間、長くても2週間というところを迎えてこの本を読み終わった今、自分の妊婦生活は本当に楽だったのだなぁと思う。あとはこれから、出産編がどうなるかというところ。こちらも無事に進むことを願うばかり。がんばろう。
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こんなに、こんなに大変なことなんて知らなかった。
いつかわたしに旦那さんができて、その旦那さんとの間に子供を授かることができたら、読み返したいし旦那さんにも読んでほしい。 -
妊娠10カ月であるわたしが、今、読みたいエッセイでした。妊娠中も悩みが尽きないけど、産後は、さらに悩みながら、それぞれが答えを見つけながら大変な日々を送るんだなと、赤裸々に綴られた産後クライシスの苦しみを読みながら感じた。
わたし自身、出産を前にして、いろいろ覚悟をしなきゃいけないなと思い、こういうエッセイを手にとったわけだけど、でも結局、読了してもなお、覚悟はできていない気がする。というか、産まなきゃ分かんないわ、という結論に至った。わたしも産後クライシスってやつになるかも、とか、授乳に問題がありそう、とか、赤ちゃんが体が弱かったら、とか、そもそも難産で大変なことになりそう、とか、たぶん今考えても答えはその時にならねば、分かんないから。
でも、川上未映子さんのように、自分の想いを文字にして記録していきたいとは思った。そして、相棒の旦那とたくさん話ができるといいなと思った。
なんていうか、そう考えると、勇気がもてるエッセイでした。やっぱり希望みたいな読後感しか残らなかったし、なんやかんや、今は、はじめて出会う我が子に会うのが楽しみでしょうがない、という気持ちになった。
本当に今読めてよかった。