女のいない男たち

著者 :
  • 文藝春秋
3.50
  • (259)
  • (802)
  • (858)
  • (180)
  • (32)
本棚登録 : 6548
感想 : 891
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900742

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女性を見つめる視線以外は普通に面白かった。はじめて村上春樹読んだ

  • 村上春樹の短編集は『一人称単数』以来2冊目だけど、それよりちょっと怖めな話しが多い。少なくとも『一人称単数』よりストーリー色が強かった。
    幻想的で象徴的な話の印象が強いいつもの彼の作品とは、少し違った印象を受け取った。

    タイトル通り、女がいない男が各話でメインテラーとして出てくる。
    『独立器官』と『シェラザード』が特に強烈だったな。『木野』も中々に強烈で、世にも奇妙な物語とかに出てきてもおかしくなさそう。
    それと村上春樹作品にしては珍しく、前置きもある。

  • ドライブマイカー、独立器官、シェエラザード面白かった。面白いのだけど、どんな内容だったかすうと忘れてしまう不思議。また読みたい。

  • ドライブ・マイ・カーを読んで見たかった。
    癌で亡くなった妻と病気になる前に寝た男と友人として付き合っていた主人公の心の葛藤に、緑内障で運転できなくなったため雇った女性運転手がドライブの会話中に癒すという話。
    確かに映画化出来そうなストーリーだが、相手のことを愛していなかったからそういう行為を女は時々するというみさきの話はあまり腑に落ちなかった。

  • ひさびさに村上ワールドに浸った。

    「ドライブマイカー」
    映画を見た後でも、違和感なく楽しめた。

    「イエスタデイ」
    ちょうど成人の日あたりで読んでいたので、
    進路に悩む青年の辛い胸の内が伝わってきた。
    関西弁の寿司職人、人気が出そう!

    「おんなのいない男たち」
    懐かしい音楽に触れた。
    エレベーター音楽、納得。

  • 村上春樹が面白くなくなってしまった。
    あれほど好きだったのに。
    最後の作品は一番短いのに途中で読むのをやめたくなるほどつまらない。
    残念だけど。
    やれやれ。

  • 結構面白かったし、深みのある言葉や文書があった。またいつか読みたいと思う。

  • 短編集なので、物足りないところはあります。私は「イエスタデイ」が一番好きです。後天的に関西弁を習得したという一文に面白いと思いました。

  • 村上春樹の短編集。「すばらしく魅力的な女性に出会い、そして自分の元から去っていった男たち」が共通のテーマに据えられている。

    女に去られた男たちのその事実に対する反応はそれぞれ違っているが、共通するのはなんらかの動揺を覚え、それを隠せない(隠さない)ことである。それが「女がいなくなる」ことなのだと理解した。
    またそれぞれの短編はストーリー的には繋がっていないが、それぞれの男の反応を全て合わせて村上春樹の描く全体像が浮かんでいるのだと思った。

    作中の細かな心情描写と、シニカルかつユーモアのある表現によって心地良い読書体験ではあった。だが、この作品には他の村上作品にあるような「理不尽さ」が抑えられていると思った。それぞれの不可解な世界と、それを端から説明する気がないという理不尽さがないと思った。
    それはそれで丁寧で良い作品だと思うが、あまり好みではなかった。自分は村上春樹の小説にはそうした理不尽さを求めているのかも知れない。「おまえにおれの小説が理解できるのか?」という村上春樹の挑戦に立ち向かいたいのかも知れない。

  • 「ドライブ・マイ・カー」を読みたくて、村上春樹作品を初めて手に取った。
    愛する妻もあくまで他人。相手(妻)の心をしっかりと覗き込むことなんてできないし、やるべきではない。家福の妻が、なぜ高槻に抱かれたのかは、妻本人が語らない以上、真意はわからない。時に他人の行動は理解不能な場面がある。それは多くの時間を共有した妻であっても同様。そんな自分が理解不能で納得できない事実や憶測を、「みんな病がやったこと」と演技をして割り切ることができればどれほど楽か。どれほど演技をしても自分の心は偽れない。要は精神的に自律したもののみがプロの演者になれるのだろうか、、と考えさせらた作品でした。

全891件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
三浦 しをん
村上 春樹
村上 春樹
高野 和明
三浦 しをん
朝井リョウ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×