- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163900742
感想・レビュー・書評
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女性を見つめる視線以外は普通に面白かった。はじめて村上春樹読んだ
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村上春樹の短編集は『一人称単数』以来2冊目だけど、それよりちょっと怖めな話しが多い。少なくとも『一人称単数』よりストーリー色が強かった。
幻想的で象徴的な話の印象が強いいつもの彼の作品とは、少し違った印象を受け取った。
タイトル通り、女がいない男が各話でメインテラーとして出てくる。
『独立器官』と『シェラザード』が特に強烈だったな。『木野』も中々に強烈で、世にも奇妙な物語とかに出てきてもおかしくなさそう。
それと村上春樹作品にしては珍しく、前置きもある。 -
ドライブマイカー、独立器官、シェエラザード面白かった。面白いのだけど、どんな内容だったかすうと忘れてしまう不思議。また読みたい。
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ひさびさに村上ワールドに浸った。
「ドライブマイカー」
映画を見た後でも、違和感なく楽しめた。
「イエスタデイ」
ちょうど成人の日あたりで読んでいたので、
進路に悩む青年の辛い胸の内が伝わってきた。
関西弁の寿司職人、人気が出そう!
「おんなのいない男たち」
懐かしい音楽に触れた。
エレベーター音楽、納得。 -
村上春樹が面白くなくなってしまった。
あれほど好きだったのに。
最後の作品は一番短いのに途中で読むのをやめたくなるほどつまらない。
残念だけど。
やれやれ。 -
結構面白かったし、深みのある言葉や文書があった。またいつか読みたいと思う。
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短編集なので、物足りないところはあります。私は「イエスタデイ」が一番好きです。後天的に関西弁を習得したという一文に面白いと思いました。
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村上春樹の短編集。「すばらしく魅力的な女性に出会い、そして自分の元から去っていった男たち」が共通のテーマに据えられている。
女に去られた男たちのその事実に対する反応はそれぞれ違っているが、共通するのはなんらかの動揺を覚え、それを隠せない(隠さない)ことである。それが「女がいなくなる」ことなのだと理解した。
またそれぞれの短編はストーリー的には繋がっていないが、それぞれの男の反応を全て合わせて村上春樹の描く全体像が浮かんでいるのだと思った。
作中の細かな心情描写と、シニカルかつユーモアのある表現によって心地良い読書体験ではあった。だが、この作品には他の村上作品にあるような「理不尽さ」が抑えられていると思った。それぞれの不可解な世界と、それを端から説明する気がないという理不尽さがないと思った。
それはそれで丁寧で良い作品だと思うが、あまり好みではなかった。自分は村上春樹の小説にはそうした理不尽さを求めているのかも知れない。「おまえにおれの小説が理解できるのか?」という村上春樹の挑戦に立ち向かいたいのかも知れない。