- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163901794
作品紹介・あらすじ
外道を生きる孤独な男か、それとも女たちの「夢の男」か――釧路ノワールの傑作、誕生。没落した社長夫人が新聞の社告の欄に見た訃報、それはかつて焦がれた六本指の少年のものだった。深い霧たちこめる北の街の「崖の下」で生まれた男が、自らの過剰を切り落とし、釧路の夜の支配者へのしあがる。男の名は影山博人。苛烈な少年時代を経て成熟していった、謎めく「彼」をめぐる八人の女たちの物語。
感想・レビュー・書評
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明日から出張なのに雨との事…。
ってな事で桜木紫乃の「ブルース」
産まれた時から手と足の指がそれぞれ6本づつあった影山博人。
生まれ育った所は雑草も生えない赤土の土地に古びた長屋住まい、住民は誰が親か分からない程出入りが激しく、まともな職を持ってる人も居ない様な極貧生活状態。
そんな状況から女性に「巧い」と言われる影山がどの様にしてのし上がって行くかを影山と繋がった女性8人、8つのお話。
色々言いたいけど…。
正にブルースって感じかなw
切なさ、悲しさ、愛おしさ、やり切れなさ…。
嫌いじゃないです。むしろ大好きな内容w 「Moon」が見たいです♪
2015年30冊目詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
影山博人という一人の男に翻弄される女たちの短編集。じめっとした仄暗い女たちの性と悲哀。男を踏み台にして強くなる女の情念を感じる。読みやすくて一気読み。面白かった。
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先にブルース レッドを読んでいたので、その中で伝説の男だった人のエピソードを後追いした感じ。
おもしろかったけど、女性が暗躍するレッドが強烈すぎた。 -
最後まで、自分にはよくわからなかった
第3者の目線でかかれているのか
入り込めなかった
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他者目線から描かれているからか、最後まで読んでも、ヒロト像が分からない。この作者さんらしい、妖しい小説でした。
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連作短編集8編
8人の女の視点で語られる影山博人の人生。
表紙の森山大道の駅の写真、作品のイメージにピッタリで、写真の力を感じた。 -
とにかく面白い❣
桜木紫乃作品のどこがいいんだろう❓何にひかれるの❓〜〜
情景表現が豊かであり、登場人物が魅力的〜いや違う❣→なんだかわからないけど、とにかくどの作品も惹かれる❣ -
先に続編を読んでいたので、ヒロトがどんな風に頭脳を駆使して成り上がったのかに期待して読んだ。でも駆使してたのは頭脳では無く専ら下半身というオチ。死後に美化されすぎた感が否めない。
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劣悪な環境に育った少年が力を付けて社会を裏で回して行くという怪しくぞわぞわする話。彼と出会う女性たちのオムニバス形式で、彼の態度の変化や生活環境が見えてくる。冒頭で死亡したことが明かされているが、読み進めると段々応援したくなってくるので悲しくなる。ブルースRedもぜひ読みたい。