さよなら、ニルヴァーナ

著者 :
  • 文藝春秋
3.48
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本棚登録 : 1330
感想 : 208
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902562

感想・レビュー・書評

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  • 事件を思うと、誰にも感情移入してはいけないと本能的に感じながら読んでいた。作者なりに紐解いていったフィクションだが、ドラマとして読み応えがあった。さまざまな家族のカタチ、幼少期からの愛情のもらい方の違い。色々と思うことがあった。

  • ★2.0
    「くどい言い回し。最後まで頑張って読んだけれど何が言いたいのか理解不能。心に訴えてくるものがひとつもなかった。時間を無駄にしたい方におすすめ。私にはこの世界を楽しむことは到底無理でした(12ページ)」

    まあ、そんな感じ。

  • 神戸の事件を素材にした作品。
    娘を殺された母親が、加害者に心を寄せる少女と知り合いになる。
    とても重たい作品だった。

  • うーん
    わざわざ酒鬼薔薇事件を題材にする必要があったのかな?
    これに準えたことによってかえってずれてしまったような。。
    中途半端になぞるのなら全く作り話でよかったと思う。
    窪さんらしくないなあ。
    読み終わってもすっきりしないし、ひたすら不幸。
    少年Aにそうなる理由があった、みたいなのも嫌だったな。

  • 少年A を、題材にした話。

    辛辣な言葉を書くのは、自分のような、なりそこないばかりなのではないか。

    僕自身をきつく叱ったわけではない。僕がしたことを叱った。いい子、悪い子って何?

    殺された女の子と、少年Aに恋する女の子を重ねる、殺された女の子のお母さんと少年A

    最後。悲しい

    莢はAと一緒に死んじゃったの?

  • 重たい本だった。
    被害者、加害者…その家族、周りの人たち。
    全部が悲しい。

  • なんの気もなしに読んでみたけど、けっこう重い読み応えでした。

  • 重い・・・・重い話である・・・。
    娘を殺された母親の場面では身を切られるようなしんどさがあって読むのが辛かった。
    サイトで見た少年Aが美形と言う理由から恋をしてしまうと言う設定が凄い。
    アイドル感覚で写真を見て一目ぼれしてしまったのが少年A。そこから渦のように少年Aを中心にして巻き起こっていく出来事が地獄のようにすさまじく重い。
    地獄のような日々でも生を全うするため生きて生きて生き抜いていくと言う最後が衝撃的だった。

  • 途中からフィクションとしても、ありえないほど薄っぺらな展開になっていた。

    誰もが震撼した神戸連続児童殺傷事件を題材にする必要があったのだろうか。

  • 少年の本の出版と重なったのはなんという皮肉なのか。
    今も忘れることができない身にとって、現実に近すぎてどうかこの本が事件で心を痛めた人たちの目に止まりませんようにとまで思ってしまった。
    あの事件をなぞる意義が全く感じられなかったので余計に。

    少年の美化は「海賊と呼ばれた男」にも通じる不快感。
    中年女性に語らせた作家の業は言い訳にしか見えず、エゴ以外の何でもない。

    とは言いつつ、先の展開が気になってしまったし、
    最初の行き詰まる作家の卵の章は読み応えがあって本題に入る前に一つの短編を読んだ気分だった。
    なっちゃんには幸せになって欲しかったな。
    本人はもしかしたら幸せなのかもしれないけれど。
    で、黒いワゴンの正体は?国の人間なのかな。

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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