- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163902715
作品紹介・あらすじ
NHK木曜時代劇「まんまこと」のシリーズ最新作! 江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、大好評連作短篇シリーズの第5弾! 今回の密かなキーワードは実は「女難」。独身で嫁取りの話がひきもきらない清十郎ですが、いったいその理由は? 未だ妻を亡くした悲しみが癒えない麻之介、養子に入った家で年齢の離れた許婚のいる吉五郎、そして彼らの親友で大金持ちの金貸し丸三とその妾のお虎。いずれも清十郎の運命の人が現れることを願っているが、様々な障害や思わぬ事件に巻きこまれ……。
感想・レビュー・書評
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人の縁というのはどこでどうつながるのか、どこで切れてしまうのか、不思議だと感じた。
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内容(「BOOK」データベースより)
町名主の跡取り・麻之助に「真真事」は見抜けるか!祭りのための寄進が今年に限って集まらないのは?(「まったなし」)。消えた子犬が発見された場所と火事の因果関係は?(「子犬と嫁と小火」)。大江戸とは思えぬ見知らぬ景色から帰る方法は?(「運命の出会い」)。幼い子供を悪名高い高利貸しに預けたのは一体なぜ?(「親には向かぬ」)。婚礼用の白無垢に染みを付けてしまったのは誰?(「縁、三つ」)。親友・清十郎の縁談が一向に進まなくなった理由は?(「昔から来た文」)。
令和4年6月22日~25日 -
2021年1月17日
ドタバタいっぱい、揉め事いっぱい。
好きなシリーズ。 -
子犬や子猫を悪さに使うガキなんざ、きつい罰与えなきゃいかんよ!所払いなんて甘過ぎる!( •̀ㅁ•́;) あと、性根の賎しい奴が周りを不幸にするのは許せん!そういう奴のとこに行きなさいよ、疫神はさ〜(´-﹏-`;)
そして今回、清十郎の縁談絡みで大騒ぎだわ。やっと大切な人が見つかって良かったね。 -
まんまことシリーズ第5巻。麻之助も、ときぐすりが効いたのか、だいぶ通常運転できるようになり、今回は清十郎の嫁とり話に。丸三の本領発揮も格好良かった。しかし、後味がいいんだか悪いんだかという話もあった。
いまいち煮え切らない清十郎だったが、最後の台詞で全部取り戻した。さすがモテ男は違う。お由有絡みが気になるところだが、とりあえずこれで全員一段落したので、あとは麻之助の再婚話なかなぁ。 -
「しゃばけ」シリーズから読んでいるけど、妖怪も出ない割に、人間の恋愛に絡んで、町名主の跡取り息子の浅之助に真真事(まんまんごと)が、見抜けることが出来るのか、、と、思いながら、今回も、畠中恵氏の本にどっぷりと、はまっている。
最初から、登場人物の相関図が、なんとも言えないほのぼのとした人相画が、読みながらも、目に浮かんできた。
6話からなるのだが、、、たいした事件ではないので、浅之介が、清十郎と共に、解決(?)へと、事を運ぶのだが、、、
少し、恋の話もあって、なかなか自分の思うようにいかないのも面白かった。
「運命の出会い」の挿絵に、提灯を持った浅之介の絵の足元が、不自然で、なぜか向こう岸へ誘っているように思えたのは、夢の続きなのか???と、思いながら、アッと言う間に読み終えてしまった。 -
清十郎まつり♪
お安さん、地味ですが本当に賢い!
これからも活躍するのでしょう、楽しみです。
そして丸三さんのお妾のお虎さん、初登場!
これまた印象に残る姐さんです♪
おばさんだけどかっこいいなぁと思いました。
事件は、現代に繋がるものもありました。
思い込み過ぎ・・・付け火・・・人の心理って、
いつの世も複雑です。 -
初出 2013〜15「オール讀物」連続6話
お気楽な江戸の町名主の跡取り麻之助と町名主を継いだ清十郎が、みんなの協力で難題をなんとか解決するいつものお話の4作目で、清十郎の嫁取り話が基調。
少年たちの放火事件や病気の弟の身代を狙った誘拐事件も鮮やかに解決。丸三の妾で気の強い元芸者のお虎という魅力的なキャラクターも登場する。なんと疫神に三途の川を渡らされそうにもなる。
お気楽でお人好したちのほんわかしている物語だが、悲しさを知っていて優しさに溢れているのが魅力的なシリーズ。