- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903163
作品紹介・あらすじ
「新書大賞2015」1位に輝く『地方消滅』著者にして「日本創成会議」座長を務める増田寛也氏による、究極の“解決篇”が登場!日本各地に眠る宝の資源を発掘し、磨き、売り込み、稼ぐには?地方に魅力的な仕事を生むことで、人が集まり、街がつくられ、次世代へもつながる。本書では、「地方創生ビジネス」10の事例を紹介。鍵を握るI&Uターン、地方ならではのIT活用、人づくり・場づくり、補助金からの自立、日本一の売り場へ並べる方法、農協との共存作法、小ささを逆手に取る方法、など「成功の極意」を惜しみなく伝える。【目次より】はじめに 「地方消滅」から「地方創生ビジネス」へ第1章 世界が注目する「ハイテク蜘蛛の糸」を開発【山形県・鶴岡市】第2章 被災地発、IT高級イチゴで新市場を切り開く【宮城県・山元町】第3章 「めがねのまち」から「オープンデータのまち」へ【福井県・鯖江市】第4章 活用困難資源を観光資源に。「道の駅」型・成功モデル【栃木県・宇都宮市】第5章 肌感覚のマーケティングで、献上栗のブランドを復活【熊本県・山江村】第6章 本州一人口が少ない村が、「じゃばら」で大儲け【和歌山県・北山村】第7章 森林・仕事・人を育てる村の総合商社「森の学校」【岡山県・西粟倉村】第8章 観光協会の株式会社化とカリスマ外国人の活躍【北海道・ニセコ町】第9章 有名デザイナーを迎え、「白いタオル」で世界へ【愛媛県・今治市】第10章 トヨタ出身・Iターン若者の「持続可能な」離島づくり【島根県・海士町】解説 「鍵を握る、若者、ヨソ者、ITパワー」
感想・レビュー・書評
-
地域のビジネス事例がまとめられている
他地域では既に実施済みなので完コピしても限度のある成長となってしまうことに留意詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3
・海士町の取り組みの考え方はSETにかなり近い。(未来の人材輩出、複数事業を組み合わせて価値を出す、田舎にしかない豊かさの中追求)
・ITや先端技術をいかに取り込むか?が重要。
・地産地消、エレルギーの地域循環、経済の地域循環の実現が大切。この視点で再度町を見てみる。 -
【由来】
・プレジデント(Web版)の増田さんインタビュー
【期待したもの】
・地方創生ビジネスを興すにあたって著者の知見が体系立てて述べられていれば、参考にしたい。
【ノート】
・日本の自治体における活性化の事例を、解説を交えながら紹介するという形式。各事例毎に、お上手にまとめた見開き2ページのチャート図が付いている。N総研に作らせたのか?(笑)
・興味深かったのが第6章の和歌山県北山村と第8章のニセコの事例。
和歌山県北山村では、ブレイクスルーが役場内にいたITに詳しい職員の作ったホームページから始まったという。やはり、いくら民間にお金を流すためと言っても、何でも業務委託で外部に任せるより、内部で手を動かせるエンジニアがいた方がよいと思った。
ニセコ町では、町が「まちづくり町民講座」を実施した。これによって町民の当事者意識が上がり、ニセコとしてのまちづくり条例の制定につながったという。ちなみにニセコ町は観光協会を株式会社化したという点でも有名。
・「地方でこそITを活用する余地が大きい」というのはお説ごもっとも。しかも、特に北海道の中小自治体にとっては有益でしょう。
・ただ、地方創生ビジネスの興し方や進め方についての理論的な解説がなかったのが期待外れだった。帯では「極意を公開」なんて著者のにこやかなご近影と共に掲げてるのだから。もっと自身の知見などを開陳して益田節を出しててもよかったのではないかというのがマイナスポイント。あんまり執筆に時間かけてねーなと感じてよく見てみると「監修・解説」となってました(笑)。なお、同じ著者による中公文庫の「地方消滅 創生戦略篇」は、この辺りについてもう少し詳しく語られていて参考になる。 -
スーパーマン頼みの地方創生ではない地方創生はないのか…
-
地域づくりにおけるさまざまな事例が紹介されている。
地域にある資源を活用している事例が多い。
ITを活用してできることを認識しておく必要がある。 -
基本的な地方創生ビジネスのモデルケースが書いてあった
-
「教科書」というより「事例集」。
ワクワクが詰まっていて面白かった(*´∀`) -
昨今の地域が抱える問題に対して
どのように地域がもっている資源や知識に価値付けして魅力へと変えていくか
とても面白い良い例がたくさん紹介されていた。