- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903941
作品紹介・あらすじ
なぜ世界で格差は広がっているのか? なぜヨーロッパは危機に瀕しているのか? 日本はどうしたらよいのか? 10のインタビューが導く日本経済への処方箋。池上彰が聞く――。1トマ・ピケティさん、 『21世紀の資本』で本当に伝えたかったことは何ですか?2エマニュエル・トッドさん、 「ドイツ帝国」が世界を破滅させるのですか?3岩井克人さん、 どうすれば「日本的経営」は復活できますか?4中曽根康弘さん、 日本経済はどこで間違えたと思いますか?5小長啓一さん、 オイルショックをどう乗り越えたのですか?6今井敬さん、 日本の「重厚長大」製造業は復活しますか?7大場智満さん、 プラザ合意と円高不況はアメリカの罠ですか?8堤清二さん、 百貨店はなぜ消費者に見捨てられたのですか?9八城政基さん、 日本の不良債権処理はどこが誤りだったのですか?10塩川正十郎さん、 国の赤字財政に政治家はどう対処すべきでしたか?
感想・レビュー・書評
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後半7人のインタビュー記事が少し古いもので、子供の時の話だし、ところどころ理解できてないところもあったのでサラッと読む。
トマピケティ氏、Eトッド氏のインタビューはわりと新しいものなので、読み応えがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池上彰が経済をキーワードに10人にインタビュー。物理学や医学が発展し、その事で世の中が明らかに進化して見えるが、経済学が果たした役割とは?ケインズ以前まで、途轍もない大恐慌で失業者が溢れていたが、そこまでなっていない事が経済学の成果だと。では、我々が経済学を実践するような場とはどのようなシチュエーションか。淡々と仕事をする中にはマクロ政策は生まれず、政策や規制によって左右される環境に合わせ、最適行動を取ることこそが、我々の経済的所作なのだろう。最も、その政策を立てる側にこそ、この処方箋が生きなければ意味がない。経済学が役割を果たすとすれば、政府や金融が正しく理論を用いた場合のみなのではないか。
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今の問題は経済学と社会科学との垣根が大きすぎること。経済学者だとしても、研究の時間を割くべきはデータの収集であって、複雑な理論を築くことではない。歴史的な進化の過程を追っていくべき。文学には経済学的な美しさはないが、社会科学と補完的な関係がある。社会科学の最先端にあるといっても良い。
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無知でもこの10人から聞けた話は貴重だと分かる。話の内容もわかりやすい。経済は生き物、という意味が良く分かった。池上さんのおっしゃる通り、経済と聞くと尻込みしてしまう。すべて理解とはいかないが、今後もっと知識・考えを身に付ける足掛かりになった。昔、今、海外、国内のやり方は良し悪し様々。最終的には「人対人」であることを忘れてはいけないように思った。
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あまり面白くない。
どこかで読んだような内容で特に興味を惹かれることはなかった -
少し前の池上さんの対談本。ピケティに惹かれて買ったのだと思うのですが、中曽根さんとか結構バブル頃、80年代ぐらいの政権中枢の方のものもあって、きっとあと10年ぐらいしたら価値が出て来るのかなーと思う本でもあります(2017.2月読了)
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新規事業は、自分の本業の技術が活かせる領域でなければだめ(130)
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日本の復興、オイルショック、プラザ合意、失われた20年などを、各界の人達に当時の立場に立ってインタビュー。現在、将来は一筋縄ではいかないなぁ。
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トマ・ピケティ、E・トッド、岩井克人、中曽根康弘、小長啓一、今井敬、大場智満、堤清二、八城政基、塩川正十郎。まさに世界の知性といってよい錚々たる面々。池上氏の該博たる知識が、これら一流の名士からとびきりの知見を引き出している。どれも簡潔にまとめられており事の真髄を突いている。加えて非常にわかりやすい。惜しむらくは、簡潔すぎて深まりにかける点。紙面の関係でやむを得なかったのかもしれないが、それぞれの対談をもっともっと長く聞きたかった。とりわけトマ・ピケティとの議論は固唾を呑んで行を追ったが、いずれも巷間言われていることの範疇。特に目新しいものもなく、あっと言う間に終わってしまい、かなりの勢いで肩透かしを食らった。