- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163904078
感想・レビュー・書評
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『世にも奇妙な物語』のような短編集
語り手は早口で、読むものを引き付け
最後に謎かけをして終える
『ノヴァスコシアの雲』『伊皿子の犬とパンと種』がよかった
タイトルも静物画のような美しさ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いずれも「きょうだい」がモチーフの短編集。
表題の短編が好き。
昔とやっぱり書き方が変わったなと思うけど、長野先生らしさは変わらない。
……と思ったけど雪花草子とかもこんな感じだった気がするから、何も変わってないのかも。
書く人間の年齢の幅を昔より広げただけかな。 -
いい意味で掴みどころのない…過去と現在、男と女、現実と夢…あらゆる事象の境目が曖昧な、独特な世界観の短編集。理解しようとするとするりと抜けていくストーリー。何だか狐に化かされたような気持ちになりながら読み進めていった。ほんのりと薄気味悪いのに、その余韻に浸っていたいような。
一応はそれぞれ独立した短編なのだが、双子とかきょうだいとか、似たような設定が次の作品にも登場するので、連作短編集を読んでいるような気持ちになる。好みは分かれそうだが、白昼夢のような、靄のかかったような物語世界に迷いこむのも悪くないなという気にさせられた。 -
短編集。
どの話もちょっとだけ驚いたり、騙されたり、意外だったり。そのちょっと具合がちょうどいい。
「伊皿子の犬とパンと種」がミステリーっぽくて面白かった。