祐介

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1328
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904788

感想・レビュー・書評

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  • 最低な男だ。荒んでる。こんな犯罪まがいなことをしてないと、生きていけないの

  • 比喩表現が多い。世界観が売れるまでの生活感がリアルに伝わる。生々しい表現が多い。もう一度読み返さないとすっと入ってこなそうなのでまた読みたい。

  • ロックインジャパンでいちばん大きなグラスステージに登場したバンドのボーカルの本。予習無しに聴いたステージは衝撃的に酷かったが、観衆は大盛り上がりだった。
    この小説のバンドマンには明白な目的がなく、メンバーにも、ライブハウスにも、バイト先にも、同衾の相手にも、ひたすら不満がつのる。全体に湿っぽい空気が充満し鬱陶しい。この世界観でライブが盛り上がっていたのか?

  • 呼吸の仕方も忘れてた阪急沿線の駅は、尾崎世界観の最寄り駅でもあったと深夜番組で懐かしく見た。
    厄介な感傷は、同時に失くしたくないものだったり。
    多分に洩れず、カスみたいなクリープリスナーで、社会の窓から愛の標識を探すみたいに読んだ。
    小説やけど、わざと唄ってて、卑猥に歪にしてる、ポップで品のない装丁の意図と同じと見た。
    泣ける自分と、それに唾を吐きかける自分と、酩酊する自分と、それらを静観する自分が、同時に地下鉄に揺られてた。

  • クリープハイプの曲が好きだからとても興味深い読み物と感じたけど、全く知らずに手に取ったらどんなふうに受け取るんだろう。

  • 断片的な上に必要以上に形容詞を多用している、という印象。なんというか読みにくかった。
    ただ生々しすぎるくらいリアルなどん底の描写は巧みで、読みづらさを補って余りあるものだったと思う。
    傷跡をつけていくような強烈な文章は小説というよりは詩に近いかもしれない。あの変な声をひっくり返して、怒鳴るように歌って欲しいと思った。

  • 文書が読みづらいけど、結局最後まで読ませる力がすごい。
    主人公の陰湿で捻くれた性格なんだと驚いた。理解や共感はできないけど、こういう人だからこそああいうエネルギーや個性のある音楽が作れるんだろうなと思った。
    身も蓋もない水槽や蜂蜜と風呂場を彷彿とさせるエピソードもあってファンとして楽しめた。
    ラスト、京都いって不倫して殴られて全裸で小学生の体操着盗む、一万円で売ったあたりからの展開が好き。

    どん底で薄汚くて、生命力だけはたくましい。男の生きざまってこんなものかな。温室で恵まれて汚いものは周りから取り除かれてきた私には見たのことのない世界。それにしても主人公は不器用。

  • 特にクリープハイプのファンというわけではないけど何となく読んでみました。周囲にこのバンドのファンが多いので。
    「ロックンロールが降ってきた日」と似たような内容もあったけど個人的には物足りない感じがしました。もっとどんよりとした感じを期待していたのかも。

  • 小説としては……評価しません。
    「俺」という一人称の仕掛けが、どうも読者へ混乱を招かせる元凶になってるかも。

  • 世の中は、形容詞で溢れてるんだな。と思った。
    「誰が,どうした」は、もはや問題ではない感じ。
    形容詞だらけの文章。

    クリープハイプの音楽の方が頭の中で先行しちゃって、
    文章の句読点がなんだか邪魔に感じてしまった。
    メロディや息継ぎがあればいいのに、みたいな。
    でもこれは小説で、だから読みづらかった。

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著者プロフィール

1984年、東京都生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギターを担当。作家としても活動し、これまでに小説『祐介』、日記エッセイ『苦汁100%』『苦汁200%』(いずれも文藝春秋)、『犬も食わない』千早茜との共著(新潮社)を上梓。

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