いのち愛しむ、人生キッチン 92歳の現役料理家・タミ先生のみつけた幸福術

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906904

感想・レビュー・書評

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  • 食べること、料理を作ること。

    毎日の「食」を大切に。

  • 元気なご老人を見るのは楽しい。末長いご活躍を。

  • 若杉友子さんと言っていることは似ているけれど、
    こちらの方が大らかで好きかも。

  • タミ先生の生き方に惹かれる。
    洗い桶を2つ用意して、水で洗いお湯ですすぐ。そしてお湯は掃除にも使う。水を大切にできることをしようと思った。
    卵の殻は細かく砕いて、鍋や水垢の掃除と植木の肥やしにする。
    よそ様から頂き物をしたら、お供えしてから頂こう。
    気圧の谷のときは消化の良い野菜や、魚、汁物にする。消化に時間のかかる、油っぽいものはさける。
    知っているのとやっているは違う。学びを生業とする学業にして、暮らしに役立ててこそだおいう文章に強くうなずいた。
    ナスのガクを干しておいて黒豆煮を作るときに入れるときれいな色が付き、ガクもおいしいという。この夏に準備して、次のおせちはやってみる。毎年錆びた釘もなくて色が物足りなかったから、これはとても朗報。
    水出しもまねて早速作った。調理の時にだし汁ストックがあると効率がよいから習慣にしたいところだけど、数日で途切れ中。
    竹ざるでお米の水切りをしてみたくなり、馬毛のこし器も惹かれる。
    料理は流れが大事。段取りを考えて並行して片づける生活を身に着けたいから、とにかく練習だ。
    キッチンペーパーを使わない生活も真似したい。
    さらしは蒸したり濾したり絞ったり、まな板を軽く拭くためにたくさん用意し、布巾は木綿の古い布を幾重も重ねて縫って食器拭きや台ふきにしているそう。
    頭で考えてないで、実行だな。憧れるー。
    食事は生きていく中で最も大切。だから食事作りを中心とした私の生き方を磨いていきたい。

  • 心を込めて料理を作ること、それが心身の健康に繋がる。

    食材はもとより、道具の選び方や台所のものの管理など料理を作ることに関してこだわる。
    しかし、そのこだわりは、心を込めて、食が変わり、生き方が変わり、人生がおいしく豊かに開けていくことにしながってくる。


    料理とは、心を調えることにも繋がっているのだと思える本。

  • 無理してまで頑張らなくていいんだな。
    食べることって、やっぱり大切なんだな。
    と、しみじみ思う一冊でした。
    「心と体の養生」と言う言葉が、なんだかとても心に残りました。

  • いいなー、ほんと、そうだなー、と思う。
    嫌な感じなく、ひっかかりなく、スっと入ってくるのは、やはり根っこがある人だからだろう

  • 情報が盛りだくさんのいま、本物に似せたウソも混ざっている。だから授けられた情報や知識も一度
    「自分の頭で考える」ことが大事
    「考える力」「選ぶ力」を養うには、自分の経験を蓄積するしかない。気になること、知りたいことに、自分から歩み寄って実感することが大事

    知っているとやっているは違う
    問うだけの学問より、学びをなりわいとする学業をしなくては。
    暮らしに屋う立ててこそ。

    知りたいことは自分の目で見るのが一番。教えてもらったことも他人任せにせずにもう一度自分で考えることよ

    料理は科学
    食材が教えてくれる自然の理(ことわり)がわかってくると料理が自由になっておもしろくなる

    手に勝る道具なし

    不確かな世の中
    だからこそせっせと手を働かせよう
    便利に頼り過ぎると気働きの感覚を失うし、かえって不便になる

  • 御年90歳を越える料理研究家である桧山タミさんが、生きる力になるお守りのような本になればと著した作品。健康に生きるための秘訣や、自然に寄り添った食の大切さ、調味料や調理器具の知恵、子育てや家族のつながりへのアドバイス等、迷いや悩みを救ってくれそうな一冊。

    日本の料理研究家の草分けとして知られていた江上トミさんの愛弟子として、戦前戦後を過ごし、20代だった戦後には料理旅行としてヨーロッパで料理を学び帰国。その後も世界中の料理の歴史や食材を研究し、料理教室を始めることに。

    日本では馴染みのなかった海外の料理ということもあり、料理教室は人気になるが、素材へのこだわりや愛情、自然の恵みを大切にする心を全面に出し、昔ながらの日本の家庭料理教室に転向する。

    当初は生徒が激減してしまうが、現在も20代から70代まで幅広い層が通う「桧山タミ料理塾」で今日も台所にたっている。

    本文中に「女性はもともと強く、男はもともとやさしい。だから、強さを学ぶために男性は生まれた。女性は強いからこそ、やさしさを学ぶために生まれてきた。やさしくなるというのは、ただ他人任せに甘えるのではなく、人にやさしくするためには自分の心身の強さを持って、そばにいる大事な人たちを温かく応援できるということ。」とあった。

    そのために、目には見えない思いを日々「料理」にこめることで、命を愛おしむことことが大切で、楽しく豊かでいつもおいしい匂いのするキッチンから健康や愛情が生まれてくるのだと思った。

  • もうなんていうか、ほんとに読めてよかった。
    お年寄りの方とどんどん触れ合う機会がなくなり、昔はひとからひとへ受け継がれたにんげんとして大事なものを受け取れたような気がします。
    大事なものがたくさんつまった、素晴らしい本です。

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