インフルエンス

著者 :
  • 文藝春秋
3.45
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感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907581

感想・レビュー・書評

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  • 結局この小説家の名は明かされなかった。真帆は気づかなかった。友梨なら覚えていたろうか。真帆と里子がいいように友梨を利用したようにも思える。私は校内暴力とは無縁の学校で育ったので、この恐怖感は想像するしかないけど。恋に執着しない友梨が、友達にはここまで振り回されるなんて。きっかけはお祖父さんの余計な口出しか。助ける気がないなら、口を噤んでいればよかったんだ。

  • 同級生3人組の奇妙なつながりは巡りめぐって…。
    結局起きてしまったことはなかったことにはできないし、自分が納得しない限りいつまでも続いていく。だれが何をしてくれたとしても。始まりは降ってわいた災厄だったのに。やるせない…。

    いなくなると、もうこれで失うことを考えなくていいとほっとする…かぁ…。

  • 人の同級生の過去~現在を、そのうちの1人が小説家に語るのだけど、その小説家が近藤さんに思えてしまう。
    (近藤さんのツイッターをフォローしているので、観劇とか犬のこととか)

    近藤さんの今までの作風とは違って、ちょっと苦手な不穏なストーリーで
    女同士のいや~な感じがすごくて、
    ほぼ一気読みでした。

    ただ刑事が出てくるあたりから、雑な終わり方(?)
    たまに近藤さんの作品に感じられるですよね。それが残念。

  • 嘘と秘密を共有した3人の少女が、嘘を守るためにさらに嘘をついて生きる話。
    真帆が友梨の代わりに「ジジイ」を殺めた心理がわからなかったが、後半その心理について描写があり、あーうまいとこついてくるなと思った。
    友梨が自分の話を小説にしてくれというところから、話は始まるのだが、最後ゾッとする展開があったりする。内容的にはちょっと上っ面な感じもするが、うまくまとまった話で読みやすかった。

  • 先が気になって一気読み。
    だったけど、感動とか意外性とかは感じることができなかった。

  • 設定があまりに現実的ではない気がして

  • 湊かなえぽい

  • なんでそんなことになってしまうの、どこでどう間違えてsまったんだろう、ありえないという選択をしてしまう人間のやるせなさよ。

  • 私にしては辛口。
    読み応えはあったけど、感情移入できなかった。
    中学生の頃のモヤモヤは確かにあったかもしれないが、こんなに殺人に絡むだろうか?
    現実からかけ離れすぎている気がするので、今ひとつ。

  • なんだかよくわかりませんでした。友情を描いているの?閉塞社会での人間関係を描いているの?人間形成の途上で周囲からの感化とか影響力とかは確かに強いけれど、三人とも愚かすぎて、こんな人はいないでしょ。物語の形式上、最後になんらかの形で収束するのかと思って読了したけどそれもなかった。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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