- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163909486
感想・レビュー・書評
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映画監督 西川美和の、スポーツ愛、というかカープ愛のあふれた1冊。
昨今のスポーツ観戦ブームに乗っかりつつも、きちんとスポーツに敬意をもっているのが伝わりました。ちょっと内容が薄くて読み足りないかな、という感じですが、雑誌の連載なので、このくらいがいいのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年のカープは……⚾
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ってな事で、西川美和の『遠きにありて』
西川美和さんのSports Graphic Number の連載作品。
カープ愛とオリンピック、パラリンピックとスポーツ観戦愛が満ち溢れているw
スポーツはやる事もええが、観る事、応援する事も大切なんじゃなぁ♪
時折出てくる広島弁が堪らないw
2019年14冊目 -
【いちぶん】
どうして広島東洋カープは、こんなにも人生そっくりなんだろう。ミスを繰り返す。チャンスは生かせない。不甲斐なくくすぶり続けても泣きつく場所もない。そんな自分を重ね合わせて、泣いてしまいそう。けれど全国で赤いユニフォームを着る人々もまた、がんばれがんばれカープ!と叫びつつ自分自身を奮い立たせているのではないか。
(p.84) -
映画監督の西川美和が、スポーツ雑誌『Number』に連載していたエッセイ集をまとめた一冊だ。
この人がこんなにスポーツ好きだったとは、しかもガチガチの広島カープファンだったとは、と驚いた。
私自身はあまりスポーツ観戦に関心がなく、世間がオリンピックやワールドカップに湧いていてもニュースのダイジェスト映像で結果を知る程度の極めて浅い好奇心しかないのだけれど、著者の、読者感情をぐっとあおるような語りに引き込まれるようにして楽しく読んだ。
スポーツ、アスリート、といったそのもの、ではなく、その先にあるもの、あるいはその奥に秘められたものを見よう、見たい、と希うような文章が並んでいたからだろうか。
スポーツ音痴の自分にも、夢中になる気持ちがわかる気がした。 -
numberの連載エッセイらしい。
ピンとくるものと、そうでないものと。
締め切りが周期的にくる連載って大変だろうな、と思う。
中には、締め切りと、大イベントに引きずられたようなものもあったりするが、それでもやはり心の中を覗き込むようにして丁寧に書かれたものがあって、流石と思う。