眠れる美男

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163913087

作品紹介・あらすじ

川端康成の『眠れる美女』は、高齢男性の性を扱った。
それから60年。川端を敬愛する台湾の第一線女性作家が正反対の方向からタブーに挑んだ。
すなわち、高齢女性の性に正面から挑んだのである――

元外交官の妻として裕福な生活を送る殷殷は、行きつけのフィットネスジムのインストラクター、パンに惹かれていく。
少数民族の出身で、眉目秀麗な彼―パンの、色白の肌の下に潜んだしなやかな筋肉に直接触れたいという欲望を、殷殷は抑えきれないでいた。
そしてある夜、パンを別荘に招いた殷殷は、彼に眠り薬を盛るのだった・・・

〈本書は長くタブーだった高齢女性のエロティシズムを扱った、きわめて挑戦的な作品だ〉(上野千鶴子・東京大学名誉教授)

感想・レビュー・書評

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  • んー、わかるようなわからないような…年配の女性の恋バナ?性への想い?同じ年代だが共感できるとこ少なし。急に前世出てくるし。文章が妙に読みにくかった。ごめんなさい。

  • 期待して読んだが・・・ 川端康成とは全く別物として読むとよいかも。

  • 血の描写がとても繊細で鮮やかで、生々しい「生」の気配を強く感じました。

  • 【高齢女性の性に挑んだ台湾女性作家の野心作】フィットネスジムの野性的なインストラクターとの恋に陥ちていく上流階級の夫人。彼女がついに犯す禁断の選択肢とは?

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著者プロフィール

1952年、台湾彰化県鹿港生まれ。本名は施淑端。中学2年で小説を書き始め、高1の作品「花の季節」が新聞文芸欄に採用され、『1968年短篇小説選』に選ばれ作家デビュー。1970年台北の文化大学哲学部に入学、75年アメリカのオレゴン州立大学演劇学科大学院に留学、78年台湾に帰国後、創作活動を再開。78年、『愛情試験』で聯合報文学賞佳作、81年「誤解」で時報文学賞佳作、「別可憐我,請教育我」で報導文学賞、83年 『殺夫』(邦題『夫殺し』)で聯合報中篇小説賞主席を受賞。2002年第11回台湾頼和文学賞、04年フランス文化部の芸術文化勲章、12年第35回呉三連文学賞受賞。16年台湾中興大学名誉文学博士を取得。現代女性の内面や性、社会の伝統との葛藤をテーマに創作を続ける。邦訳書はほかに、『迷いの園』(国書刊行会)、『自伝の小説』(国書刊行会)いずれも藤井省三訳。作品は日本語のほか、英・独・仏・蘭語など各国語で翻訳刊行されている。

「2018年 『海峡を渡る幽霊 李昂短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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