青嵐の庭にすわる 「日日是好日」物語

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914718

感想・レビュー・書評

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  • 装画も写真も素敵です。映画作りの裏側も垣間見ることもでき、もう1度映画を見たくなりました。「日々是好日」は清々しい気持ちになれる好きな本です。

  • 映画「日日是好日」の中の「科白」と「場面」が
    読んでいる最中に、脳裏に映し出される。

    「お茶」とは全く縁のなかった
    プロデューサー、監督、助監督、スタッフ
    そして 女優さんたち
    その 人たちが
    あれほど見事な「茶道」の映画に
    仕上がるまでの
    「道のり」が
    軽妙で洒脱のある名調子で
    綴られていく

    こりゃあ
    読み終えてしまった後は
    今一度
    映画「日日是好日」を観ねばなるまい
    と心底から思ってしまう
    好著です

  • 映画「日日是好日」に原作者としてではなくスタッフとして参加した前代未聞の話。この話を読まなくても映画の鮮やかさと瑞々しさは褪せないけど、それだけで読まないのは勿体ない。裏話は幽霊のようなもの。知れば、見守ってくれていた多くの視線を知れる

  • 映画「日日是好日」の撮影1ヶ月間のできごと。
    原作の森下典子さんの目から見た映画の現場。
    季節の移り変わりを表す描写がよかった。
    お茶の世界のすごさを知り、監督始めスタッフの苦労、気くばり、樹木希林さんのすごさなどとても興味深かった。
    もう一度映画を見て、細かいところまでゆっくり楽しみたいと思った。

  • つくっている人の本気が伝わる本。

    映画もよかった。原作もよかった。映画製作の渦中を書いたこの本もよかった。この本を読んで映画をもう一回観ると、また面白い。
    だから原作と映画、どっちがいいとか考えられない。まさに一期一会で、それぞれがそれぞれによくて、唯一無二。

    全てを通して「日日是好日」が3D的に迫ってくる楽しい体験でした。

  • 著者の作品が好きなので、こちらもあっという間に読み終えた。映画の裏話が書いてあるので、読んでから映画をみるのが良いか、逆かを考えてから読んだほうが良いと思う。私は映画を見てからのこの本だったので、もう一回映画が見たくなった。

  • ミニコメント
    お茶の稽古に通う25年間の軌跡は本となり、更には映画化され、大反響を呼ぶ。映画作りを通して気付くかけがえのない人生の物語。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/652913

  • 純粋に面白くて、あっという間に読めてしまいました。映画作りの裏側、女優さんとのやり取りなどもとても貴重なお話。特に樹木さんとの交流が印象的でした。読みながら、あのシーンはこうなっていたのか、と思い出しながら読み進めました。
    終わる頃には、また映画が観たい、あの世界に触れたいと思って、翌日には録画をまた見返しました。
    森下さんの言葉は率直な文体で描かれていて、ちょっとクスッと笑ってしまう場面もあったりして、とても好きです。

  • 映画「日日是好日」の原作者が、映画作りの顛末を綴った手記。

    巡り合わせが悪く、未だ「日日是好日」を観ていないし、原作も読んではいない。
    でも、樹木希林がスパッとはまるその描写を読むだけで、それは観るべき映画であり、読むべき原作であることがわかる。
    そんな手記。

  • 「日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」を読んでから、映画化されたと知り、amazonprimeでの配信を知り、それを見る前に舞台裏を綴ったエッセイを読んでから映画を見ようと決めていた。
    「お茶」の世界を映画にするまでの苦労はもちろんのこと、森下さんが映画の世界に足を踏み入れたエピソードがとても新鮮で面白く、映画の見方が変わったと思う。
    森下さんから見た撮影の描写には臨場感があり、ワンシーンを撮影するまでの大変さを感じた。
    この本を読んで映画を見ると、一味も二味も面白みが増す。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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