BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163917917

作品紹介・あらすじ

虚しさ、混乱、放心状態、ブラックホール……。「人生の核心的登場人物を失い空っぽになった私は 人と出会いたい、と切望した」谷川俊太郎 小泉今日子 中野信子 養老孟司 鏡リュウジ 坂本龍一 桐島かれん 石内 都 ヤマザキマリ 是枝裕和 窪島誠一郎 伊藤比呂美 横尾忠則 マツコ・デラックス シャルロット・ゲンズブール独りで歩き出す背中をそっと押す、15人との〈一対一の対話〉

感想・レビュー・書評

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  • 私は多分、内田也哉子さんが好きなのだと思う。
    彼女がテレビなどに出ているとどうにも気になって見てしまう。きっと、こういうのってファンだってことなんだろうと思う。
    思い返してみれば、樹木希林さんのこともいつも気になっていたような気がする。こうなってくると本木雅弘さんのことも気になってきちゃうんだよなぁ。シブがき隊ではヤッくん派だったけれども(歳がバレるー(^∀^;))
    内田也哉子さんとの出会いは彼女が翻訳した「たいせつなこと」という絵本でした。
    息子に何度も何度も読み聞かせをした絵本。
    最後のページで、毎回こちらが泣きそうになってしまって、変な声で読んでいました( ˊᵕˋ ;)
    とってもステキな絵本で、読んでいて心地よかったのは、きっと日本語の言い回しのおかげなのかなぁ、と思います。
    テレビで見る内田也哉子さんも、いつも独特のテンポと言葉遣いで、なんだか聞き入ってしまうのですよね。
    本書もそんな内田也哉子さんの言葉そのままで、彼女の言葉を聞いているようにゆっくりゆっくりと読み進めました。なんだかサラサラーっと読んでしまうのはもったいない言い回しなのです。
    ……本の内容というよりは、自分がどれだけ内田也哉子ファンなのかってことをただただ羅列してるだけになってるなぁヘヘッ(≦^^≧)
    Eテレで放送している「no art,no life 」という番組も毎週見ています。ナレーターの彼女の声が心地いいんですよね。
    ←どんだけファンなの(≧∇≦)

  • ◆虚無感埋めるぬくもり[評]中江有里(女優・作家)
    <書評>『BLANK PAGE(ブランク ページ) 空っぽを満たす旅』内田也哉子(ややこ) 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/302514?rct=shohyo

    内田也哉子さん「BLANK PAGE 空っぽを満たす旅」インタビュー 亡き両親を見つめ、自分自身を探す対話|好書好日
    https://book.asahi.com/article/15088676

    『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』内田也哉子 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917917

  • #BLANK PAGE 空っぽを満たす旅
    #内田也哉子
    23/12/15出版
    https://amzn.to/3uT4Eba

    ●なぜ気になったか
    あれだけ強烈な個性を持った両親がこの世を去ったことが著者に何を考えさせたか。それを個性的な人達それぞれが引き出してくれているはず。読まずにいられない

    ●読了感想
    様々な人たちとの対談集と思いきや対談は一部だけ。対談によるお互いの引き出し合いを期待していたがちょっと肩透かし。エッセイと捉えて読んだら楽しめたはずなのでその点が残念

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

  • 個性的なご家族を持つ方だからこその独自の視点が感じられた。
    その人その人の軸が垣間見られてる面白かった。

  • 内田裕也と樹木希林という親を持つ也哉子。両親を立て続けで亡くし空虚となった心に創刊される雑誌の連載を頼まれて対談、旅エッセイなど色々な形で生きること、死ぬこと、人との関わりについて話まとめた一冊。
    也哉子さんの言葉選びが、どんどん美しくなる姿に相まって優しく素敵だ。
    挿絵も当時8歳だった玄兎ゲントくんのもの。
    今は亡き方との対談も含まれ、言葉の重み、人となりを考えさせられた。また読みたい一冊。

    体から不自由でも心が健やかでいることもできる。…自然と体に素直に従っていると、わりと健康でいられる気がすると言う。 谷川俊太郎氏
    父は哲学者の谷川徹三

    大きな視野で、小さなことをする、ってことなんだろうな

    子どもにはきれいなものだけではなく、自然の中の無秩序というか、わけのわからないものにも、意味があるのかないのかわからないものにも触れさせてる。

    僕はショックでした。犯人の言動の裏には、
    すべてのものには意味がなければならない、という暗黙の了解を持つ社会 p.94

    ☆☆「勉強しなさい」と言われず、「この人はオモシロイから、一度会っておきなさい」という母、希林さん p.96

    マイナスの出来事をプラスに変えることはできるはずで。人生も同じことです。養老孟司氏 p.100

    学校の先生から『髪は顔のフレームです』と細かく注意された時『そんなフレームはいらない』と坊主にした… ヤマザキマリ p. 183

    「あのね、ママ。あなたは今、すごい悪いものが出てるじゃない。その怒りをぼくが連動して電話の相手にぶつけたら、その人が嫌な気持ちになって、料理人や配達員にも伝わるかもしれない。あなたがそこで我慢すれば、4人が嫌な気持ちにならなくて済むんだよ。たかだかオムライスを30分遅く食べるかどうかのことで、怒っては損だよ」それから届けた配達員は2つ持ってくる…
    「こういうことですよ、あなたが声を荒げたところで…。結果、温かいオムライスが1つ増えたじゃないですか」 息子との会話より 笑 p.186

    ☆社会でいろいろあっても、どんな困難と向き合わされても、それでも生きることを心から謳歌する大人が家にいるのは、大変頼もしいことである。空や草を見て「地球はすごいねぇ、美しいねぇ」と呟ける大人がそばにいるだけで、子どもは生きる逞しさを身につけられるものなのだ p.187

    窪島誠一郎、上田市の無言館創始者。
    実の父親が水上勉、初め会ったのが父58, 本人36歳
    戦時中の生活苦から手放し、子供のいない靴屋夫婦の実子として育てられた。 p.215

    伊藤比呂美、詩人、お経の現代語訳に注力中…
    南無妙法蓮華経、「南無」お任せしますという呼びかけ「妙」素晴らしい!つまり、素晴らしい法華経と言っている p.223

  • 内田裕也さんと樹木希林さんの一人娘
    内田也哉子さんによる
    15人の皆さんと対談
    そしてお母さんのことや
    お父さんの葬式での喪主挨拶

    私にとって内田也哉子さんのイメージは
    (-)×(-)=(+)
    マイナスは決して悪い意味では無くて
    規格から大きく外れた者どうしが結びついても
    子どもは普通におさまることがあるんだなと。

    〈物心ついた頃から自分はいびつな家庭環境に生まれたのだと、
    どこか俯瞰する癖がついていた。
    人が私を見るときに、
    あの変わった両親の娘という色のセロファン紙を通して見られていることも、
    早くから自覚していた〉

    いろいろ大変だっただろうと思うけど
    おかげでこのような良い本ができたのでしょう。
    対談、お上手だと思いました。

  • この本こそ、すごく読書の拡張に繋がりそう。
    私は樹木希林さん(は名前と顔だけ知っている)とか内田裕也さんとか全く知らないけど、その二人の子というのはさらに知らない、旦那さんのことも知らずに買った。

    でもでも、なんか、深い。
    抽象的なわかるようなよくわからないような。。。
    対談している十五人の中で、私は名前を知っているぐらいだったら五人ぐらいだけど、どなたもさすがすごいと思える人ばっかり。
    対談の中で、樹木希林さん、内田也哉子さんをたくさん感じる。
    対談の相手の方たちの生き方、いろんな知恵、こだわりなどかっこいいと思える。

    これは、またじっくり、人生で何度も再読する予感がする。

  • いびつな家庭環境に生まれた著者が、たて続けにご両親を亡くし「空(くう)」になった状態から踏み出すための対談エッセイ。淡々と、時にはご両親のエピソードも交えつつ、読みやすい文体でした。息子さんの描いた挿絵も味わい深いです。

  • 内田也哉子さんが、希林さんを失って、そのブランクページに書き込んだ言葉たち。
    興味がある方が何人も登場されていたので手に取った。
    親、家族との関係、喪失…
    自分は多分也哉子さんと使う言葉たちが少し違う気がしていて、著作に触れると理解が追いつかない事も多い。自分にとっては難しい所もあったけど、違うものに触れる事は興味深いことでもありました。

  • 【選書No】038

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著者プロフィール

ゲスト/内田 也哉子(ウチダ ヤヤコ):1976年東京都生まれ。樹木希林と内田裕也の一人娘として生まれる。夫は俳優の本木雅弘。三児の母。エッセイ、翻訳、作詞、ナレーションのほか、音楽ユニット〝sigh boat〞としても活動。著書に『新装版 ペーパームービー』(朝日出版社)、『9月1日 母からのバトン』(樹木希林との共著/ポプラ社)、『なんで家族を続けるの?』(中野信子との共著/文春新書)、翻訳書に『たいせつなこと』(フレーベル館)、『点 きみとぼくはここにいる』(講談社)、『うみ』(岩波書店)など。

「2023年 『梅おばあちゃんの贈りもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田也哉子の作品

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