- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784164010020
作品紹介・あらすじ
稀代の国民的バンド・Mr.Childrenの30年にわたる軌跡をその代表曲とともに紐解く、“読む”ベスト・アルバム!
名曲たちがさらなる輝きを放つ、日本ミュージックシーンの歴史に残る傑作ノンフィクション。
ミスチルのこと
深く知ることが出来た気がします。
好きになりそうです。
ーー桜井和寿(Mr.Children)
本書では、Mr.Children を追いかけた25年間の膨大なアーカイブと、この本の執筆のために取材をしたメンバーや関係者の新たな証言をもとに、彼らの代表曲や重要曲を中心に取り上げ、その魅力を紐解きながら、これまで門外不出だったエピソードも交え、彼らのヒストリーを綴っていく。いわばMr.Childrenの現時点での、“読む” ベスト・アルバムなのである。
(Introductionより)
小貫信昭(おぬき・のぶあき)
1957年東京都生まれ。1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として40年のキャリアを持つ。25年以上にわたり、Mr.Childrenの音楽とメンバーの魅力を言葉として紡ぎ、ファンに届け続けている。ベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』(通称「肉」「骨」)、『Mr.Children 2001-2005 〈micro〉』『Mr.Children 2005-2010 〈macro〉』ではライナーノーツも担当するなど、Mr.Childrenに最も精通する書き手である。著書に『歌のなかの言葉の魔法』『小田和正ドキュメント 1998-2011』、共書に『es(エス)―Mr.Children in 370 DAYS』など。
感想・レビュー・書評
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才能がある、天才と称されている桜井さんでも、それには想像を絶する努力や挫折・経験によって磨き上げられたものであったことを知った。我々は世に出た作品を見て聞いて感情を揺さぶられるが、その前提としてある背景を本を通じて感じることで、今まだとは違う感覚でミスチルを楽しめることができる。曲を通して伝えたいことをもっと五感を研ぎ澄ませて受け止めたいと思った。
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未だに歩みをやめないMr.Childrenの軌跡。個人的にファンになったのは2007年あたりだから、それ以前のエピソードは初めて聞いたものもあり、読み応えがあった。何より本を読みながら彼らの音楽を流していると、穏やかな気分にさせてくれた。これからも、何万人、何十万人の"道標"になってくれるのだろう。
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それぞれの曲に、CDに、込められた些細なテーマや工夫。要するに想い。
ありきたりな言葉だけど、音楽って深くて、偉大で、いつも当たり前にあるけど相当に人間をいや僕を支えてるんだなと実感。消費していくデジタルツールとして聴き流し気味の最近の自分を反省。
そういえば中学生の頃は、ミスチルのアルバムを買ったら、まず部屋にこもって歌詞カード見ながら順番に最後まで聴いてたな。世界観を知ろうとしてたあの頃の自分が誇らしくそんで羨ましい。
何書いてんだ。
SoundTracksでそこから始めよう。
あ、あと、この本で紹介された曲のプレイリストを作って、流しながら再読しよう。
良い本でした。ありがとう。 -
2020年までのMr.Childrenを裏から表から紐解く、まさに「“読む”ベストアルバム」。
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2023年8月26日読了。ミスチルの結成・デビューから「himawari」リリースまでの活動。著者はCDライナーノーツも何本か書いているミスチル通のようで、桜井の作曲エピソードやメンバーとのやり取り、プロデューサー小林氏の発言や当時の世相・「ミスチル現象」などの出来事が簡潔に時系列でまとまっており非常にわかりやすいドキュメントだった。70年代生まれの人間として、改めて自分の半生はミスチルとともにあったのだなあ…と思い起こす。ミスチルのアルバムって『深海』などを除くとトータル感が希薄だが、本書にある通り桜井に降りてきた楽曲を全員が「いかに人々に届く「歌」にするか」に取り組むプロセスを取っているため、結果的に楽曲ごとに最適化していてアルバムとしてのまとまりがなくなる、ということなのかな。
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桜井さんがこの歳、この立場になってから英会話教室やボイトレに通いはじめたことに対して「すごい!」と思ってたけど、この本を読んで、今までもずっとずっと、そうやってきた人なんだとわかって大変反省した。そして今まで以上に尊敬。
新しいことをやりたい、自分が思い描くことを実現するための手段は全部やる、限界なんてない、その積み重ねで今がある。 -
ミスチルのこと深く知ることが出来た気がします。好きになりそうです。
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全然知らなかったミスチル初期の頃の話がとても興味深かった。当時や今回改めてのメンバーの「言葉」がたくさん書いてあって、ミスチルの音楽とともに、自分のミスチルとともにあった25年をも思い返すいい機会になりました。
帯に書いてる桜井さんのコメント。「ミスチルの事、深く知ることが出来たきがします。好きになりそうです。」に深くうなずく。。。いや、もうずっと前から、好きですけどね(笑)
詩集ぽいのを想像してたので、読みごたえに、大満足です! -
グループ結成の誕生秘話や曲の誕生秘話など盛り沢山。
ミスチル好きにはCD片手にぜひ読んで欲しい一冊。 -
素晴らしい内容でした。Mr.Childrenファンである私は、がっつり心を掴まれました。IntroductionからOutroductionまでずーっとニマニマ笑みを浮かべながら読ませてもらいました。あたたかくアツい気持ちになれました。BGMはもちろんミスチル。章が変わるごとに流すアルバムも変えて。あまり聴きこんでいなかった楽曲に注目する機会にもなりました。「過去と未来と交信する男」とか。いや本当に読んでよかったです。今後何度も読み返すと思います。ミスチル愛が深まりました。ありがとうございました!