愛と癒しのコミュニオン (文春新書 47)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600472

感想・レビュー・書評

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  • 何度も読み直していて、これからも大切にしていきたい本。母から借りたものだけど、今思い返すと母から受けた愛も、この本に通づるものがあり、これからはこの本の学びを理解し深め、自分のものにしていきたいと思った。
    傾聴の大切さと、自分自身を大切にする力の育てかたを知ることができる本。ピックアップして心に留めておきたい言葉がたくさんある。日常を過ごしていると忘れがちな心の静寂を取り戻すために、何度も読み返して、練習していきたいと思う。

    この本で紹介されている文献をいくつか読み進めていきたい。

  • 傾聴の素晴らしさがわかる本。
    人の中に答えかあり、それを信じることの大切さを教えられた。

    人それぞれに理由があり思いがあり 愛がある。

  • 「コミュニオン」とは「愛による魂の絆」を意味するそうです。ビーイング(存在)の世界において何に価値があるか、いくつかの実例を挙げて語られています。私は「K氏の死」が一番印象に残りました。死を目前にしたK氏の「心の深みに耳を傾ける」日々と、大切な人達との温かな別れに感動しました。

    また、他者との心が通じる関わり方も述べられています。「アクティブ・リスニング」、「事実・影響・気持ちの三ステップによるメッセージ」は、すぐにでも使える方法だと思いました。

  • 「心の対話者」と若干重複する部分もありつつ、私はこちらの本の方が読みやすいと感じた。天使の観察で登場するIさんの話に感動し、自分の心のうちを観察することの大事さを知る。そんなの分かっているつもりでいたけれど、見たくないものは見ず聞きたくないことは聞かずして生きている自分が見えてくる。天使の観察は、それすらも裁かない。できるようになりたいな。

  • ずっと前に買って読み、保管しきれずにだいぶ前に処分した本だけど、最近また気になって古本屋さんで求める。ここ数年でいろんなことを学んだおかげか、以前よりも本書の内容、よさがもっとよく理解できるようになった気がする。気になるところをぱらぱら読んでいて、「コミュニオン」の体験は、聞く力を養うことで始まり、そのいくつかある聞き方の原則の中に、「同情しない」「ほめようとしない」というのがあり、「ああ、そうだったのか!」と感じた。このようなよい本は「はじめに」も「おわりに」もどちらも読み応えがあることが多く、どちらとも深く納得しながら読む。本書の著者はとてもよくものが見えている方だったのだと今頃気付く。

  • ≪目次≫
    第1章  他者に聞く
    第2章  自分に聞く
    第3章  コミュニケーションの知恵を活用する
    第4章  大宇宙に聞く

    ≪内容≫
    第1章~第3章は、傾聴やコミュニケーションに関する知恵なので、わかりやすい部分も多く、役立つ。第4章は急に(私的には)宗教色が強くなり、閉口してしまった。一所懸命考えていくと、こうなるのかな?と思ったが、
    同じ著者のもう1冊『心の対話者』の方が、実用である。読む順番は、こちらを読んでから『心の対話者』を読むほうがいい。

  • 愛とは全身全霊を傾けて聞くこと、受け入れることに尽きる。つまりその人と共に一致して存在すること、それが愛。(p23)

    変えられることを変える勇気と変えられないことを受け入れる心の寛さと、変えられるものと変えられないものを見分ける叡智を与えてください。(p220)

  • 正論である。ただ、正論が正論として通じない世相。正面突破がいいのか、別の戦略が必要なのか、判断が難しい。

  • 大切な人が、薦めてくださいました。
    しっかり読もうと思います。


    【読みました】
    存在するだけで輝く人。
    それは永遠の課題です。

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    ▼ 100文字感想 ▼ 
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    病気で悩んでいる、妻や夫の気持ちが分からない、子
    どとうまく接することができない……孤独感の深みから
    自分の手で這い出すためのヒントがある。子どもに「が
    んばれ」がいけないワケが、今までで一番腑に落ちた。


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    ▼ 5つの共感ポイント ▼ 
    ----------------------------------------------

    ■人を受け入れられるか否かの能力の大部分は、私た
     ちの心の状態にかかっているのだ
     
    ■「批判しない」「同情しない」「教えようとしない」「評価
     しない」「ほめようとしない」考えを引き出すのでもなく、
     積極的に質問するのでもなく、ただ話し手に注目し、
     注意深く耳を傾ける

    ■愛される秘訣は、自分をよく見せないこと。自分に正
     直か、自分を偽るか、それだけなのである

    ■「あなたが私にそうさせた」ということではない。私が
     怒り、私が悲しんだのである

    ■相手に的確に伝わる話し方の基本は、「事実・影響・
     気持ち」の三ステップである

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著者プロフィール

聖心会シスター・文学博士
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランスとイタリアに留学。
米国スタンフォード大学客員教授、聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心会会員。
修道院で8 年間にわたる沈黙の行を経験し、長年、日々の瞑想を実践。
教育活動のほか、ゲシュタルト・セラピーに従事、文学療法を開発する。
日本に初めてエニアグラムを紹介し、以後、日本におけるエニアグラムの第一人者として高い評価を得ている。
著書に、『死にゆく者からの言葉』(文春文庫)『愛と癒しのコミュニオン』『心の対話者』(文春新書)『9 つの性格』(PHP 文庫)『人はいつか死ぬのだから』(PHP)など多数。

「2023年 『悲しまないで、そして生きて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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