高齢社会の性を考える 熟年恋愛講座 (文春新書 399)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603992

感想・レビュー・書評

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  • あまり知らない世界に触れ合うことが出来て、なかなか興味深い内容だった。ただ、若者の性を扱う論評とかでもそうだけど、誇張が過ぎるきらいがありますね。もちろん筆者も、皆が皆、性に貪欲とか言いたいわけじゃないと思うけど、書かれている内容を見ると、ともすればそう受け取られかねないような印象も。まあでも、自分のみに置き換えて考えてみても、なかなか深刻な問題ですよね、このへんって。高齢化が進む中で、どういう解決策が見出されていくのでしょうか。

  • ■内容 ( アマゾンから引用 )

    「 年をとったら枯れる 」 と信じていないだろうか。老人の性や恋愛を 「 年甲斐もなく 」 とタブー視する風潮に対し、介護保険法が実施された後の老人ホームの赤裸々な実態をルポしつつ、高齢者をお客とする性風俗店のナマの声を拾う。その一方、アンチエイジング ( 抗加齢 ) の道を模索する医療現場の動きにも着目し、いかに自立して老いるか、老いのクオリティを問いながら美しく生きるある高齢女性の告白にヒントを得る。好評 『 熟年性革命報告 』第二弾。


    ■著者略歴( アマゾンから引用 )
    小林照幸
    1968年、長野県に生まれる。明治薬科大学在学中の92年に『 毒蛇 』 で第一回開高健賞奨励賞を受賞。以後、ノンフィクション作家として活動を続ける一方、信州大学経済学部に編入学、2000年3月卒業。99年には 『 朱鷺の遺言 』 で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少で受賞。

  • 極めて★五つに近い。
    むっちゃ考えさせられる。一部、偏った状況を取上げてると思うのだが。
    将来にあるのは、希望か絶望か。今のわたしには判らない。

  • 1 QOL⇒クオリティーオブラブである。老人の性は枯れない。若者よりもホルモン分泌が多いという。勃起する。性交もする。
    2 熟年にとっての風俗とは?リスクをどう考えるか?本音と建前がある。興味本位で読んでいくと、内容はむなしく思えてくる。熟年で性交するしない、調査結果を表示しても、結局は自分がするしないでは無いのか?風俗情報としての「ナイスミドル」は発想がユニークである。デリバリーはだめのようだ。末期がん患者のソープ遊び。これば美談というべきなのだろう。年齢差を感じさせないのはゲイ。介護保険でも風俗をカバーしてほしい。
    3 老健施設での色恋沙汰。恋愛には年齢がないが、小さな施設では、タブーとなることもあるようだ。また、介護ヘルパーとの楽しみもあるようだ。
    4 アンチエイジング。つまるところは性生活(とマスターベイション)で、か⇒感動すこと、き⇒興味を持つこと、く⇒工夫すること、け⇒健康であること、こ⇒恋をすること。
    5 女にとって、生=性=心である。

    感想
    老ける。身体機能が低下する。物忘れの問題あり。それにも増して、経済問題。金を持つものに支配される。収入は年金。相続があるため、結婚(再婚)はできない。

  • [ 内容 ]
    「年をとったら枯れる」と信じていないだろうか。
    老人の性や恋愛を「年甲斐もなく」とタブー視する風潮に対し、介護保険法が実施された後の老人ホームの赤裸々な実態をルポしつつ、高齢者をお客とする性風俗店のナマの声を拾う。
    その一方、アンチエイジング(抗加齢)の道を模索する医療現場の動きにも着目し、いかに自立して老いるか、老いのクオリティを問いながら美しく生きるある高齢女性の告白にヒントを得る。
    好評『熟年性革命報告』第二弾。

    [ 目次 ]
    第1章 人生最後の恋が語るもの(“無修正”も今は昔 エロ本の基準値も変わった ほか)
    第2章 シニアビジネスとしての性風俗店(溢れる性風俗情報 十代の性実態へのある誤解 ほか)
    第3章 介護保険が「最後の恋」を引き裂く?(家族介護の背景にあるもの どうなる?介護保険の見直し ほか)
    第4章 アンチエイジングへの模索(エイジングとは アンチエイジングの考え方 ほか)
    第5章 美しく老いる―ある女性の生と性(八十一歳の女性からの手紙 性に対する真剣な悩み ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • ¥105

  • なんといいますか、近年、性に関する本が多くでています。どれもこれが現実だと考えさせられます。『ボランティアセックス』を読んでも衝撃を受けましたが、これはまた別の角度から性をとらえたもので、これも考えさせられますね。アンチエイジングって、肌年齢とかだけについて使うって思ってたら甘かった。真のアンチエイジングはこのことだったのか…と考えてしまった。楽しく老いていくことってもしかしたら難しいのかも。そう感じました。

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著者プロフィール

昭和43(1968)年、長野市生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノン

「2010年 『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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