郵政崩壊とTPP (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
3.75
  • (3)
  • (8)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 56
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608560

作品紹介・あらすじ

鳴り物入りで断行された郵政民営化だが、様々な弊害が噴出している。縦割りの窓口業務、ユニバーサル・サービスの維持、定まらない分社化改正案。郵貯と簡保、総額300兆円のあなたの財産は大丈夫か?この金融資産を虎視眈々と狙うTPPの思惑とは?国民必読レポート。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 郵政民営化の裏側で起きた出来事と郵政事業の惨状、規制改革の延長線上にあるTPPの裏側について書かれた本。

    本当は「自由貿易の国」ではないアメリカの圧力により、日本に利益があるとは思えない改革が行われています。そして、その裏側で改革と称して新たな利権を作ろうとする動き。本書は「郵政民営化」を軸に、規制改革の裏側を描き出します。

  • 東谷暁さんの著作も好きで良く読んできましたが、本書は久しぶりに読んだものです。

    兎に角、学者さんが書くTPP関連の本とことなり、様々なインタビューや事実、書籍をちりばめてその問題点をえぐり出して行く、筆力にいつもながら感心しました。

  • TPPについては、私の考えの方向が定まっていないので置いといて。

    郵政民営化で起きた変化についてわかりやすく書いてありました。
    郵政民営化って盛り上がって、散々その後の変化に文句を言って、今は忘れられている。
    あれって結局なんだったんだろ。いつの時代も、槍玉にあげられる『どこか』があると民意を引き付けられるんだなあ…

    赤字とか黒字とかじゃなくて、もっと郵便局の根っこな部分を問題点として上げてくれている本でした。
    郵便局のベンチにお年寄りが座ってて、窓口込みでみんなしてのんびり世間話する光景。なくなってしまいましたね。多分もう戻ってきません。(本人確認とかは民営化関係ないもの。一番の問題は分社化だと思うな)
    それが残念だという気持ちを書いてある本は珍しいかと思います。

    書いてあることがすべて正しいとは言いませんが、民営化について、大きくて難しい問題よりも小さくてささやかな問題が易しく書いてある本でした。

  • TTPは危険。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1953年山形県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。ビジネス誌や論壇誌の編集者として活動、「ザ・ビッグマン」編集長、「発言者」編集長、「表現者」編集委員を歴任後、1997年よりフリーのジャーナリストとして活躍中。
『エコノミストは信用できるか』『エコノミストを格付けする』『予言者 梅棹忠夫』(以上、文春新書)、『日本経済新聞は信用できるか』(PHP研究所)、『経済学者の栄光と敗北』『不毛な憲法論議』(以上、朝日新書)など著書多数。

「2017年 『山本七平の思想 日本教と天皇制の70年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東谷暁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×